日体大出身で昨年の学生横綱の幕下十五枚目格付け出しの阿武剋(おうのかつ、23=阿武松)が、二番相撲で照強(伊勢ケ浜)を送り出してプロ初白星を飾った。何をしてくるか分からない小兵を相手に「じっくりよく見ながら攻めることができた」と一安心していた。

照強には神奈川・新名学園旭丘高校時代に伊勢ケ浜部屋に行って稽古をつけてもらう機会があったと言い、「割を観たときに縁のある対決だなと思いました」としみじみ。同校、日体大で培った実力を発揮。まさかの黒星発進となった一番相撲で感じた緊張感は解け、目の前の一番に集中して臨むことができたと実感していた。

従来はアマチュア横綱、学生横綱らに与えられていた幕下10枚目格、15枚目格の付け出しは廃止となり、阿武剋が最後の資格者。これで1勝1敗と星を五分に戻した。モンゴル出身の23歳は「あと5番頑張っていきたい」と意気込んだ。

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