日本相撲協会は29日、福岡国際センターで大相撲初場所(来年1月14日初日、東京両国国技館)の番付編成会議を行い、九州場所を西幕下2枚目で4勝3敗と勝ち越した欧勝海(22=鳴戸)が、新十両昇進を決めた。

福岡国際センター内で師匠の鳴戸親方(元大関琴欧洲)同席で会見した欧勝海は「素直にうれしい。ホッとしました」。20年春場所で初土俵を踏み3年半。「長いようで短かった」と振り返る。

2年前の九州場所で左肩靱帯(じんたい)部分断裂の大けがを負い、時間を要した。その時、師匠らに「ゆっくり治せばいい」と激励されて、「心の支えになりました」。ひとつの夢にたどり着いた。

石川県出身で地元の相撲道場の1年先輩、大の里の誘いで新潟の海洋高に進んだ。その大の里からも祝福されたという。欧勝海は「(大の里には)まだまだ負けているんで、早く追いつきたい」と意気込んだ。