大相撲の元大関朝潮で、昨年11月に小腸ガンのため67歳で亡くなった、先代高砂親方の長岡末弘さんの「お別れの会」が5日、都内のホテルで行われた。
◇ ◇ ◇
大関経験者で、幕内優勝も1度経験している前頭朝乃山(29=高砂)が、入門時から指導を受けてきた長岡さんの“最後の夢”を託された。長岡さんが亡くなった後、遺体の手足の指から切った爪を、故人の恵夫人から形見にもらったことを明かした。「お守りに入れて保管している」と、初場所は連日持参していた。
恵さんは「爪を切った納棺師の方に『これを後輩や弟子にあげるといい』と言われたので。早くまた、大関になってもらいたいし、親方は日本人(出身)の横綱をつくると言っていたので」と、再び大関、さらに横綱へという夢を朝乃山に託したと説明した。長岡さんとの思い出を問われた朝乃山は、謹慎休場中も「辛抱して腐らずに頑張れよ」という、励ましの声に救われたと明かした。だからこそ長岡さんは「近大の大先輩で尊敬する親方」。託された思いに呼応するように「残りの現役生活を悔いのないようにやっていきたいし、もう1回、高みを目指したい」と力説していた。

