結び勝率100%! 東前頭4枚目の王鵬(24=大嶽)が大関豊昇龍を引き落としで破った。前日17日の大関霧島戦に続く結びの一番の連勝だけでなく、春場所の横綱照ノ富士からの金星を含めて3戦3勝。中日も結びで大関琴桜に勝てば「結び王」襲名だ。無傷の6連勝だった宇良が敗れ、1敗で小結大の里、平幕の大栄翔、湘南乃海、宝富士の5人が並んだ。
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王鵬が結びで実現した同期生対決を制した。勝ち名乗りを受けると、満員御礼の大歓声を浴びた。結びは祖父で昭和の大横綱大鵬が務めた場所。連続の舞台は「たまたま」と言い切る。結びの勝利の最大価値は、横綱として勝つことが信念。「自分の位置で(結びで)とれるようにならないとと思っています」。平幕での結びの一番3連勝には満足していない。
高校時代からの宿敵だった豊昇龍戦。準備も万全だった。突き放すイメージを体に染み込ませるかのように、支度部屋では10分以上、付け人の胸を下から突いた。両胸は真っ赤に。飛ばされる付け人を、もう1人の付け人が支える反復を続けた。
「立ち合いは『五分でもうけもの』という気持ちでとっているので慌てることはなかった」。右で下手を取られても、自身の左腕をねじ込んでまわしを切り、体を入れ替えた。すぐさま右、左と相手の胸やあごに腕を伸ばす。最後はタイミング良い引きで決めた。
前日の懸賞は39本。この日は51本。両手でつかんだ勝利のご褒美を大事そうに抱え、付け人の待つ花道で胸を張った。前夜は付け人らに懸賞金の一部をプレゼントし、感謝の意を伝えた。本場所中は外出は控えるが、巡業中では地鶏などご当地名物を一緒に食べに行くなど、恩は忘れない。
次は55本の懸賞がかかった琴桜との結びの一番だ。「負けて身に付くことより、勝って身に付くことのほうが多いと思うので勝ちにつなげていきたい」。先場所は4大関すべてに負けているだけに、総撃破で結ぶつもりだ。【鎌田直秀】

