幕内経験者で19年名古屋場所では技能賞にも輝いた、東三段目4枚目の炎鵬(30=伊勢ケ浜)は、今年最初の取組を、白星で飾ることはできなかった。101キロの自身よりも80キロ重い、181キロで同じ石川県出身の豊雅将(時津風)に押し倒された。低い立ち合いから、懐に潜り込もうとする動きを見せたが、相手の圧力に一気に押し込まれ、土俵下まで転がった。

取組後は「立ち合いが弱かったですね」と、圧力を伝えられずに防戦一方となった一番に唇をかんだ。それでも首の大けがで、一昨年5月の夏場所から7場所休場。初めて土俵に立ったのが7月の名古屋場所だった昨年と比較し「いい緊張感で土俵に上がることができた。1年、けがなく無事に皆勤できるようにしたい」と、新年の誓いを立てた。

1年前は能登半島地震で大きな被害に遭った、故郷を思いながら元日を過ごしたという。「1年は早いなと思いながら、自分も1年でいろいろとあったことを振り返って、新しい気持ちで迎えた」。神妙な表情を見せた。その新年最初の相手が同郷ということにも「先輩として、いい相撲を取れればよかったけど、まだまだ」と反省。そんな中でも、大声援で迎えられた人気力士は「これだけ(番付が)落ちても、応援してもらえるのはありがたい」とかみしめ、二番相撲からの巻き返しを誓っていた。