東前頭4枚目の伯桜鵬(21=伊勢ケ浜)が、初めて金星を手にした。結びの一番で、横綱大の里と対戦。立ち合いで強く当たり、相手が引いた好機を逃さず、一気に押し出し。新横綱に土をつけ、存在感を示して4勝4敗の五分に戻した。大の里は2敗目。1敗力士は、霧島、玉鷲、一山本、草野の4人になった。
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夢で見た光景だった。「お客さんの歓声を聞いて座布団が舞うのを土俵上で見た。横綱に勝ったんだなとうれしかった」と喜んだ。
立ち合いで強く当たった。引いた相手についていって、押し出し。「横綱が引いた時がチャンスとずっと思っていた。あの勝ち方しか見えなかった。理想的」と自画自賛。この日朝には師匠の伊勢ケ浜親方(元横綱照ノ富士)に「稽古でやってきたことを、本場所でしっかりやれ!」と強い口調で指摘された。またこの日、観戦にきた両親からも鳥取城北高時代、日体大の中村(現大の里)にけいこ場で1度だけ勝った動画が送られてきて「この通りにいけ!」と激励された。「(今日も)似たような相撲だった。絶対勝つ、という思いだった。両親にいいところを見せられた」。
幕下付け出しでは、昭和以降最速タイの初土俵から所要3場所で新入幕した「怪物」。けがで幕下に落ちたこともあったが、復活した。座布団が舞うIGアリーナで、懸賞金56本をつかんで「土俵上で(喜びが)顔に出そうだった」と笑った。【益田一弘】

