大相撲の大関琴桜(27=佐渡ケ嶽)が、秋場所(9月14日初日、東京・両国国技館)に向けて、本格的な稽古を再開した。12日、仙台市で行われた夏巡業の朝稽古で、地元宮城県出身の前頭時疾風を三番稽古に指名して連続7番取り、6勝1敗だった。立ち合いからの圧力は健在で、危なげない相撲が目立った。敗れた1番も、相手に力を出させて、土俵際で残そうとしたが、相手が力を出し切って土俵を割ったもの。「せっかくなので、地元の力士とやろうと思った」と、会場を盛り上げつつ、自らの調整を進めた。
北海道や本州の広範囲を1カ月間かけて回る、今回の巡業の主な移動はバスとなる。疲労の蓄積、同じ体勢を長時間継続することによる血流悪化などもケアするなど、土俵外にも気を配ることが多い。「移動で、腰をやられてしまわないように気を付けています。そういうことと、稽古のバランスを取りながらやっていこうと思います」。琴桜も、体が移動による疲れからの回復段階で、急に負荷のかかる稽古をして、体に異変をきたすことがないよう、細心の注意を払いながら、2日連続で仙台市での開催となった、この日から本格的に稽古を再開した。
今年に入ってからの琴桜は、綱とりだった初場所が5勝止まりで、その後は3場所連続で8勝7敗。再び優勝争いに加わるための第1歩を踏み出した。【高田文太】

