幕内経験者の人気力士で、東幕下31枚目の炎鵬(30=伊勢ケ浜)は、驚異的な粘りも実らず、連敗で2勝2敗となった。東幕下30枚目の漣(さざなみ)に、1度突っかけられた後の、2度目の立ち合いで下から潜り込んで勝機を探った。だが小手に振られるなどして、まわしが遠かった。それでも一瞬の隙をついて左を差し、下手を引いて足技で転がそうとしたが、相手の切り返しに体を裏返した。ここで勝負ありと、背中を向けた相手の右足に、炎鵬がしがみついていた。体は背中から土俵に落ちる寸前。ほぼ真後ろに落ちていながら、驚異的な身体能力で残し、相手の体にしがみついたまま起き上がろうと試みたが、振りほどかれて背中から落ちた。
取組後、したたり落ちていた鼻血をふきながら取材に応じ「今日は負けました。やりたいことはあったけど、できなかった。まだまだ弱いなと思います」と、悔しさを押し殺して振り返った。鼻血はどのタイミングで出たのかは、自身も「分からない」というが「大丈夫です」と語った。最後の粘りについては「あきらめない気持ちでした」と、無我夢中だったと振り返った。
連勝発進の後、連敗となったが「今日のことは今日のこと。また明日以降に向けてやっていければ」と、すでに気持ちを切り替えている様子だった。3場所ぶりの勝ち越し、関取復帰への思いの強さをにじませていた。

