目指すは憧れの先輩、横綱大の里との初顔合わせ。日本相撲協会は27日、九州場所(11月9日初日、福岡国際センター)の新番付を発表し、先場所、西十両筆頭で9勝6敗だった欧勝海(24=鳴戸)の新入幕が決定した。この日、部屋宿舎のある佐賀・唐津市で会見した欧勝海は「やっとスタートラインに立てた。満足せず、上を目指したい。同じ津幡町出身で横綱がいるので近づいていけたら。まずは対戦できるところにいきたい」と、同郷の石川・津幡町で、小学生のころから1学年先輩だった大の里への憧れを口にした。
先場所の成績で、新入幕は確実な状況だった。急きょ先場所終盤、十両では琴栄峰と2人だけ、参加が決まったロンドン公演の際に、大の里から「おめでとう」と声を掛けられた。現地では大の里の付け人で、新潟・海洋高では同級生だった幕下麒麟龍とともに、大の里に食事をごちそうしてもらったという。欧勝海は「カレーとローストビーフが有名なお店。久しぶりに一緒に食事しました」と説明。日本よりも格段に物価の高い英国で、栄養補給させてもらったことに感謝しつつ、新たな思い出ができたことを喜んだ。
大の里とは、稽古場では数え切れないほど胸を合わせてきた。チームメートとあって、公式戦での対戦となると高校時代に「(新潟県の)県大会で何度か対戦したことがあります」というが、勝ったことはないと説明した。大の里は引退するまで現役中は番付が下がることはないだけに、欧勝海も将来的な目標を問われると「三役に上がりたい。上がったら、そこから、もっと上を目指していきたい」と、大の里と毎場所顔を合わせる地位を目指している。1場所でも早く初顔合わせを実現させるためにも、今場所は「新入幕なので2桁以上を目指したい」と、慣例として新入幕が敢闘賞を受賞することが多い、10勝以上を目標に掲げた。
同じ二所ノ関一門で、幕内力士となったことで、今後は大の里の横綱土俵入りで、露払いや太刀持ちを務める可能性もある。欧勝海も「初めての経験なので、やってみたい。今までは、土俵で一緒に並ぶこともなかったので」と語った。新たな可能性も広がり、うれしそうに随所に笑顔を見せながら会見。「九州は調子がいい場所なので大勝ちしたい」と、力強く話していた。

