小結若隆景(31=荒汐)が12勝3敗で、25場所ぶり2度目の優勝を果たした。本割で東前頭17枚目の藤凌駕(23=藤島)を下し、3敗をキープ。3敗で並んでいた大関霧島(30=音羽山)も結びの一番で東前頭11枚目の宇良(33=木瀬)を下した。2人による優勝決定戦に臨み、若隆景が霧島を押し出しで破った。

場内インタビューでは「あまり実感が湧いていないです」と引き締まった表情で口にした。「最後まで集中を切らさず、自分らしい相撲を取りきろうと思いました。悔いの残らないように、良い相撲を取ろうと思いました」。優勝の原動力を問われると「一番は家族の存在ですね。今日の朝も、子どもたちに『優勝してね』と言われていた。優勝した姿を見せることができて良かったです」とかみしめた。

若隆景は新関脇だった22年春場所で初優勝。しかし、23年春場所で右膝の大けがを負い、3場所連続全休の末、幕下から出直しとなった。4年2カ月ぶりの優勝は、琴錦の7年2カ月、照ノ富士の5年2カ月に次ぐ長期ブランク優勝となった。

3月の春場所は痛めていた右肘を悪化させ、14日目から休場。春巡業も全休し、夏場所への準備を進めてきた。11日目を終えて8勝3敗だったが、そこから4連勝。決定戦の末に、優勝へたどり着いた。これで再び、大関候補に浮上した。

【動画】若隆景25場所ぶり2度目V 優勝決定戦で霧島破る 場内から大きな拍手