198年ぶりに、京都出身の新三役が誕生した。日本相撲協会は8月31日、秋場所(9月13日初日、東京・両国国技館)の新番付を発表し、藤ノ川(21=伊勢ノ海)が関脇に昇進した。両国国技館で会見に臨み、1828年10月場所の緋縅(ひおどし)以来の大役への思いを明かした。伯乃富士(23=伊勢ケ浜)が小結となり、朝翠龍(26=高砂)と寿之富士(26=伊勢ケ浜)が新入幕を果たした。
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約2世紀ぶりの偉業だ。周囲から祝福とともに、驚きの声が届いた。藤ノ川は、少し苦笑いを浮かべつつ告白した。「番付発表があって、メッセージが来た。『関脇まで上がったんだ』って。みんな小結だと思っていて…」。一足飛びの昇進の喜びは控えめだった。
初土俵から22場所で新関脇に到達。「入門した時は正直、上がれると思わなかった。(新三役は)思っていたより早かった」と3年の道のりを振り返る。177センチ、123キロの小兵。前に出る相撲で、上位を破ってきた。東前頭筆頭で臨んだ名古屋場所は8勝7敗。横綱大の里、豊昇龍を連破し、関脇琴勝峰らにも勝利。今場所は小結という予想もあったが、2枚のジャンプアップ。「番付運が良かった。今年の目標を実現できてうれしい」と笑った。
出身地は、父の甲山親方(元前頭大碇)と同じ京都市。1828年の緋縅以来となる新三役の座をつかんだ。当時は江戸幕府の第11代将軍徳川家斉の時代。198年後、新関脇に藤ノ川の名を刻んだ。「応援してくれる人も増える。期待に応えられるように頑張る」。目標の「勝ち越し」へ、京都の誇りを胸に秋場所に臨む。【飯岡大暉】

