NMB48・チームNの西村愛華(18)が30日、大阪・Zeppなんばで、ライブハウスツアーに出演し、卒業コンサートを行った。

 西村が過去に出演した公演曲メドレーで幕明けしたステージ。冒頭のMCで、キャプテン山本彩(22)は「今日は愛華の卒業コンサートということで」と仕切り、トークを振ろうと西村に目をやって、ぼうぜんとした。「早くない?」。すでに、西村は大粒の涙をこぼしていた。

 「私の歴史みたいな曲を1曲目から…無理でした」

 泣きながら懸命に声を絞り出し「もう、なんか、涙が出てきそうで…」と口にすると、山本ら先輩が「もう出てるよっ!」とツッコミ。場内は爆笑。西村の表情にも明るさが戻り「涙こらえてたから、声がカラカラでした」と笑顔であいさつした。

 しかし、4期生同期で仲良しの中野麗来(れいな、16)と「友達」をデュエットすると、再び涙。声を詰まらせながら、2人で抱擁した。

 また、西村といえば、ベビーフェースと、ナイスボディーのギャップも魅力のひとつ。「ハートの独占権」「ジッパー」など、特色を生かしたナンバーは、懸命に涙をこらえてセクシーなパフォーマンスでファンを魅了。あこがれの山本のギターに合わせ、2人で「365日の紙飛行機」も熱唱した。

 西村は英語を学ぶため、4月から大学進学が決まり、2月15日に卒業を発表。女優の夢は「あきらめていない」と言い「これからは英語の勉強に専念して、また、女優さんへの夢を追いかけようと思います。将来『グローバル女優』になれるよう、たくさん勉強したい」と夢を追い続ける。

 12年12月加入の4期生で、武器のダンスで頭角を現し、加入2カ月で正規昇格してチームN入り。14年11月発売の10枚目シングル「らしくない」で初選抜された。

 AKB48グループ史上、最も難しい振り付けと言われ、異例の9人選抜だった昨秋発売の「Must be now」でも選抜入りするなど、キレのあるダンスには評価が高かった。

 この日は、ほとんどの楽曲でセンターに立ち、得意のダンスで存分に魅せた。泣き虫の西村らしく、号泣で始まったライブも、エンディングのころには「やりきった感があって、言葉が出てこないです」とサッパリした表情に変わった。ダブルアンコールにもこたえ、「今日は眠れないかもしれません」と満面の笑みで手を振っていた。

 また、24日にトークライブアプリ「755」で、近くグループを離れる決意をつづった渡辺美優紀(22)はこの日、自身の進退について触れることはなかった。