フリーアナウンサー笠井信輔(63)が30日、東京・池袋シネマ・ロサで行われた映画「小春日和~Indian Summer~」(松本動監督)公開記念舞台あいさつで司会を務めたが、いきなり冒頭で壇上に女性が現れ「不審者かと思った!」と驚いた。
その女性は、出演者兼スタッフとして作品に参加している藤元優希で、舞台あいさつに慣れておらず、笠井が登壇し、呼び込む前にステージ中央に飛び出してしまった。笠井は「出演者でありました。そういう作品なんです。本当に手作りで、素人の皆さんが自分たちの思いを込めて作った映画です」と紹介した。
「小春日和~Indian Summer~」は、2023年4月に多発性骨髄腫と宣告された、精神科医・女優の楠部知子(64)が、今だからこそとの思いを込めた映画を作ることで、同じ病気の患者、家族にとどまらず、困難に向き合っている多くの人に生きる勇気を届けたいと志し、治療を継続しながら出演と、経験のなかった映画製作を行った。入院時に、自身と同じ病と闘った佐野史郎(71)がテレビで「死ぬかも知れないと思いました」と話しているのを見て、映画制作段階で出演オファーもし、起用した。
笠井自身、19年12月に悪性リンパ腫の「びまん性大細胞型B細胞リンパ腫」と診断され、翌20年に完全寛解した経緯がある。客席の観客から、舞台あいさつの序盤に「お元気になった?」と話しかけられ「元気になりました。私もがんのステージ4から復活しました」と満面の笑み。その後「いきなり話しかけられておりますけど」と口にして拍手を浴びた。
◆「小春日和~Indian Summer~」 人に言えない悩みを抱え、孤立してしまった阪口小春(水村美咲)は家出をし、いったんは現実逃避するも、心配する仲間や友人、鈴子ばあちゃん(由美かおる)に支えられ、徐々に自分を取り戻してゆく。看護助手として新しく勤めることになった病院では、がんの闘病生活を送りながらも明るく毎日を生きる女性3人組のキャンサーズ、自身の病状を受け入れ、残りの人生を自宅で過ごすために退院を選択した由紀など、それぞれの在り方でがんと向き合う患者や、周囲の人たちの思いや人生に触れ、これからの人生をどう生きるべきか模索する。



