今年6月にNMB48へ加入したOG山田菜々の妹、山田寿々(すず=14)が4日、大阪・NMB48劇場でスタートした研究生公演に出演し、姉と同じ「制服が邪魔をする」ユニットにも、センターで入り、初日公演を終えた。

 姉の菜々からは「昨日、メールでアドバイスをもらいました。『やる気 元気 いわき』と書いてました」と言い、天然キャラの菜々らしいアドバイス。寿々は「何それ?」と返したそうだ。

 6月末の5期生お披露目から、3カ月余り。西仲七海(13)本郷柚巴(13)ら、ドラフト2期生と合同での研究生公演に備えてきた。寿々は、ほとんどの楽曲でセンターの位置に立ち「ずっと怒られてきて、悔し涙をいっぱい流しました。でも、今日は最初の3曲はうれし涙があふれてきて。ほんまにあきらめずにやってきて、よかった」と、笑みをこぼした。

 この日は、研究生15人のうち、12人が選抜されステージへ。上西恵(22)の妹、怜(15)もメンバーに入った。この日は、姉の恵も舞台を見守っており、怜は「家で(踊りの)DVDを見て、姉から注意されていたけど、今日はちゃんとできました」。恵も「成長してました」と目を細めた。

 キャプテン山本彩と1文字違いで注目された山本彩加(あやか=14)は、ユニット曲では「禁じられた2人」などに入り、「山本彩さんにあこがれて、歌唱力もダンスのキレも近づきたい。野球好きなんで、もっと勉強して、TORACO(阪神ファン女子)にも入れてもらえるように頑張ります」と話した。

 駆け足で、劇場公演を迎えた5期生と、昨年加入し、パフォーマンスを磨いてきたドラフト2期生の融合公演。ドラフト2期生組の安田桃寧(ももね=15)は「完全燃焼が目標だったので、お客さんから拍手をもらって、うれしかった」と笑った。

 オープニングは、ドラフト2期コンビの西仲、本郷がMCを務めた「なんでやねん、アイドル」だった。同楽曲は、グループ創設時からの人気曲で、OGの門脇佳奈子、卒業を発表した木下春奈が即興の謎かけを演じてスタートするナンバー。盛り上がり必至の楽曲が、研究生公演初日の幕開けに選ばれた。

 西仲は「練習のときから、ゆずなならしい『なんでやねん、アイドル』を見せて、と言われて、悩みました」。緊張感いっぱいだったというが、この日の謎かけは「研究生公演とかけまして、風船ととく」「その心は、どちらもふくらんで…」とやり、客席をわかせた。

 本郷は「門脇さんも卒業されて、木下春奈さんも卒業を発表されたので、これからはこの曲を『ゆずななの曲』にしたい」と話していた。