【上海20日=瀬津真也】年内いっぱいでAKB48を卒業する渡辺麻友(23)が、後輩の向井地美音(19)と小栗有以(15)とともに、当地でファンミーティングを行った。渡辺が「最後の海外は、正統派アイドルを継いでくれる2人と一緒に」と後継者に指名して、実現したイベントだ。

 約11年のアイドル活動をノースキャンダルで終えようとしている渡辺は、明日22日発売のラストセンターシングル「11月のアンクレット」を両隣で踊る2人が、頼もしかった。向井地のことは「AKB48の救世主」と言い、小栗のことは「私なんか目じゃないぐらい天性のアイドル。これからのAKB48の王道アイドル」と評価する。必要要素は、かわいさとまじめさと説いた。

 2人には「このまま真っすぐに、アイドルは汚れを知らぬまま、純粋に育ってほしい。そのためには自分を信じて、強く持っていってね」と助言した。向井地は「私は誘惑とアイドルをてんびんにかけたら、圧倒的にアイドルのお仕事が重いです。そこを忘れずにいきます」と言い、小栗も「まだ、私にはまゆさんほどの芯はないと思うので、今日言っていただいたことを心に留めてアイドルとして突っ走ります」と誓った。まさにアイドルの奥義伝承の旅となった。