タイ・バンコクを拠点に活動するAKB48の海外姉妹グループBNK48が13日、東京・代々木公園で「第19回タイ・フェスティバル」に出演した。

 昨年7月にAKB48から移籍した伊豆田莉奈(22)にとっては、初の凱旋(がいせん)ライブ。キャプテンのチャープラン(22)ミュージック(17)ジェニス(17)パン(17)モバイル(15)とともに、デビュー曲「会いたかった」「大声ダイヤモンド」「365日の紙飛行機」、タイ国内で大ブームの「恋するフォーチュンクッキー」の4曲を披露。MCで伊豆田はタイの好きなところについて「コンタイ トゥッコン ジャイディーマークカー(タイの人はみんなとても優しいです)」と流ちょうなタイ語で話し、会場を沸かせた。

 6月に行われる「第10回AKB48世界選抜総選挙」(6月16日開票、ナゴヤドーム)には、今年から海外グループメンバーも出馬可能になり、BNKからは伊豆田ら10人が立候補した。この日出演したチャープラン、ミュージック、ジェニスと伊豆田は、終演後、選挙への意気込みを語った。

 ミュージックは、加入前から総選挙を知っていたといい「ずっと遠い存在だと思っていた総選挙が近くにきて、出るべきだと思った。願わくは100位以内に入って、人生最大のチャンスをモノにしたい」。チャープランは「出ないと後悔すると思った。やるからには全力を出して、いけるところまでいきたい。BNKの名前がイベントで流れることは他にないので、日本や海外に名前をPRしたい」。

 ジェニスは「去年、総選挙の結果をBNKのメンバーと一緒に見ていて、少し総選挙というイベントに近づいたのかなと思っていましたが、グッと目標が近づきました。まさかこのタイミングとは思っていなかったので、鳥肌が立っています」と笑顔。伊豆田も「今回はBNKのメンバーと一緒に出られます。まず10人も出たいと思ってくれたことがうれしいです。今、タイでも勢いがあると思うので、1人でもランクインできたらうれしいし、私もこの1年の成長を見せたいです」と意気込んだ。

 BNKは、昨年2月のお披露目後、現在9本のCMに出演するほか、先月行われた初の単独ライブでは、5500枚のチケットが即完売するなど人気上昇中。「恋する-」は、タイの有名ミュージシャンが次々とカバーするほか、動画サイト「YouTube」での再生回数が1億2000万回(現在日本で視聴不可)を超えるなどブームで、350人収容の専用劇場も先月末にオープンした。総選挙には海外のファンもCDを購入するなどして投票は可能で、旋風を巻き起こす可能性は大いにありそうだ。