NGT48劇場で、さまざまなユニットが公演を行う中、加藤美南(21)山田野絵(21)による「みなのえ」公演が好評だ。

王道アイドル曲からキレキレダンスを披露する曲まで。かわいさとかっこよさ、笑いも涙も? 詰まったこだわりの公演について、2人に話を聞いた。【大友陽平】

コロナ禍で劇場公演が行えない時期に、「みなのえ」コンビはSHOWROOMで“自主公演”を行ってきた。17年夏に始まった「誇りの丘」公演のユニット曲「下衆の夢」でコンビを組んで以降、仲をさらに深めてきた。

山田 公演ができない期間が私たちの想像よりも長くて、連絡を取り合う中で「何かできないかな?」と始めたのがきっかけです。

加藤 以前からそれぞれファンがお互いのことも応援してくれていたので、ファンの皆さんのために行動したいと思いました。実際に劇場でできるなんて、まさに念願でした!

「みなのえ」公演は、セットリストにこだわった。

加藤 全部やったことがない曲なんです!

山田 レッスン場を使いすぎ! と周りに怒られるくらい通いつめて(笑い)。ダンスの振りの起こしも自分たちでしました。

今回の公演は、大きく4つのパートに分かれる。

山田 最初は、清純な私たちのイメージがこれから崩れるよという序章で…

加藤 ピュアな曲とか、アイドルらしい曲を入れました!

山田 岡田奈々さんの「コイントス」と渡辺美優紀さんの「わるきー」は、自分がやりたい曲で…。ただ本家が本家で、私1人だと荷が重すぎるので、ユーモアも交えながら、絵面はみなにお任せして(笑い)。

加藤 「誰のこと-」から「絶望の後で」までの4曲は、私たちのダンスの本気を見せたい! と、歌わずにダンスだけをするパートです。

山田 全身で踊れる曲がいいねと、大きく見えて、迫力を出せる曲を選ばせていただきました。

加藤 ファンの方に一番ほめていただけるのは、「絶望の後で」から「蒸発した水分」の部分です。ともに楽曲の選抜には選ばれなかったんですけど、悔しさも力に変えて…という歌詞の世界観に共感してもらっているみたいです。

山田 最後は王道アイドル曲で…。「君だけに-」は、ファンの皆さん、申し訳ございません! まだまだアイドル頑張るよというメッセージも込めさせていただきました。

全体としてのテーマは「アイドルらしくないカリスマ性」といい、メークなどもあえて通常より濃くするなど、細かい演出にもこだわっている。

山田 アイドル好きな方にこのセットリストが嫌いな人はいない! というくらいこだわりました!

加藤 みなと野絵のことが好きじゃなくても、勝手に好きになっちゃうと思います(ハートマーク)

山田 NGT内にもいろいろなコンビやユニットがありますが…。みんな卒業したとしても、伝説に残るのは…

2人 みなのえだよね~!!

息もピッタリの2人の公演を、劇場で目撃せよ!

○…普段から仲良しな2人だ。

加藤 私の家で、父の連絡先、母の連絡先…と緊急用の連絡先が並ぶ中に「のえの連絡先」があるくらいです(笑い)

山田 泊まりに行った時に、みんな寝ていて、私が宅配便を受け取ったこともあります(笑い)。

お互いの良いところについては…

山田 みなは心の中が本当にきれいで、何をするにも大人。私が切羽詰まったときも、背中を押してくれる言葉が自然と出てきて、支えられています。本人は覚えてないんですけど(笑い)。

加藤 野絵は決め事もかじを切ってくれるので「仕事ができる女」です! あとは野絵と出会ったことで、自分の通常のテンションのレベルが1段階上がりましたね(笑い)。明るいですし、人情深いんです。