NGT48山田野絵(22)が、今月27日に新潟市内のNGT48劇場で卒業公演を行って、グループを卒業します。卒業後は芸能界引退も表明しており、これが“ラストインタビュー”。約6年半のアイドル人生を振り返ります。【大友陽平】

-まもなくアイドル人生が終わろうとしています

「私自身もまだ実感が湧いてないんですけど…。私の青春だったなって思います。青春はそれぞれあると思うんですけど、もともとアイドルになりたいと思ったのは、普通の人ではできない体験をしたかったからでした。皆さんに支えられながら、それをかなえられたのは山田野絵の人生にも合っていたと思います」

-その中で、特に思い出深い出来事は

「一番印象に残っているのは(18年の日韓合同オーディション番組の)『PRODUCE48』に参加していた時期です。日本とは全く違う出方をして、そこで『すごく世界は広いんだな』という印象を受けました。自分が今まで自信を持ってやっていたことや、常識だと思ってたことが覆されて、新しい発見が多かったなと思います。あとは、NGT48のファーストコンサート(17年1月の1周年コンサート)です。アイドルになった実感が湧いた瞬間でした。最近だと『みなのえ公演』や『山田の友達ここにいますよ公演』などのプロデュース公演。今までも48グループが大好きだったんですけど、知らなかった曲やミュージックビデオをたくさん見るようになって新しい発見があって、もっと好きになりました」

-卒業後は芸能界引退を表明している

「卒業は以前から考えていたんですけど、卒業後に何をしたいのかな? って思った時に、最初は浮かばなかったです。何でだろう? と思ったら、それは本当にアイドルがやりたかったんだと。それであれば、“アイドルの山田野絵”として芸能生活を終わらせるのがいいのかなと思って、芸能界も卒業することにしました。もったいないと言ってくださる方もいたんですけど、それも私にとって、うれしい言葉でした。今後は普通に働きたいと思っていますが、『誰かのためになることをしたい』って思っていて、お世話になった人たちに恩返しができるようにしたいです」

-アイドルとは

「『アイドルとは人間だ』と思いました。キラキラしたものにならなきゃいけないって最初は思っていたんですけど、等身大の人として愛してもらっていて、ついてきてくれるファンの皆さんのことを愛するものなんだと感じました」

-今後のNGTに期待することは

「3期生も入ってきて、新しい顔になる子が出てくると思います。そこに気持ち的にも、前に前にという姿勢も、みんなでついていってほしいと思います。この1年は後輩と仲良くしたいというのを目標にしていて、すごく距離も縮められました。みんなNGTのことが大好きで、すごくうれしいです。同期は6年半も一緒にいました。本当に1人1人に支えられましたし、つらかった時にそれぞれが声をかけてくれたり、もう家族みたいです。何でもさらけ出せる人たちに出会えたことが、すごくうれしいです」

-改めて新潟のファンの人にメッセージを

「NGTに入る前は新潟に1回も来たことがなくて、新潟の良いところも分からなかったんですけど、今では自分の地元よりも良いところを言えるのが自慢ですし、やっていて良かったと思うことの1つですし、そう思わせてくれた新潟の皆さんにすごく感謝したいです。それに新潟の方って本当に愛情深いんです。これからも、NGTのことをもっと愛してくれたらうれしいです!」

◆山田野絵(やまだ・のえ)1999年(平11)10月7日生まれ、埼玉県出身。愛称「のえピー」。15年7月にNGT48の1期生オーディションに合格し加入。16年1月に劇場デビュー。持ち前の明るさとハスキーボイスでグループを盛り上げるムードメーカーとして活躍。18年、第10回選抜総選挙で91位にランクイン。血液型A。