映画鑑賞の1席4000円-。最上級の映画体験ができる新スポットが大阪・ミナミに誕生します。大阪市の商業施設「心斎橋パルコ」の12階に「イオンシネマ シアタス心斎橋」が16日、グランドオープン。高いか、安いか? 一足先に特別な空間を体験してきました。

「グラン シアター」の入り口の重厚なドア(撮影・松浦隆司)
「グラン シアター」の入り口の重厚なドア(撮影・松浦隆司)

大阪メトロ「心斎橋駅」から直結する都市型シネコン「シアタス 心斎橋」。運営するイオンエンターテイメント(東京都港区)の井上敬介総支配人(44)によると、7スクリーンあり、総座席数は382。7つのシアターのうち高級シートを座席に使った「グラン シアター」(7番シアター)は、1席が4000円です。約10畳のスペースに9席あり、特別な空間になっています。

「グラン シアター」につながる通路はレッドカーペット(撮影・松浦隆司)
「グラン シアター」につながる通路はレッドカーペット(撮影・松浦隆司)

「グラン シアター」に通じる通路はふかふかの「レッドカーペット」が敷かれています。「特別な空間で特別なおもてなしを提供するために高級感のある赤に統一しました」と井上総支配人。室内はエレガントなインテリアが目を引き、木目のあるホンモノの木材を使用しているそうです。1席4000円にはウエルカムドリンク(ワイン、ビール、ソフトドリンクなど)、スイーツも付いています。

「グラン シアター」の内部は豪華が革張りシートが9席並ぶ(撮影・松浦隆司)
「グラン シアター」の内部は豪華が革張りシートが9席並ぶ(撮影・松浦隆司)

革張りの高級シートに座ってみると、「固くもなく、柔らかすぎることもなく」の絶妙な座り心地。高級座席は1席が「ウン百万円」という値段も納得です。

オープニングのメイン作品はディズニーの最新長編アニメーション「ラーヤと龍の王国」(公開中)。「ラーヤ-」を選んだ理由として井上総支配人は「音も映像もきれい」と話します。

特別な空間で、龍の王国を舞台に、人を信じられなくなってしまった少女ラーヤの戦いと成長を描く作品を鑑賞しましたが、最新のレーザー映写機でスクリーンに映し出されたラーヤのイキイキとした動きが迫ってきました。映像はこれまで見たものよりも「ウン十倍」はキレイでした。

「ラーヤと龍の王国」(C)2021 Disney.All Rights Reserved.(C)2021 Disney and its related entities
「ラーヤと龍の王国」(C)2021 Disney.All Rights Reserved.(C)2021 Disney and its related entities

なんと言っても驚いたのは「音」でした。室内には約30台のスピーカーがあり、音響設備「Dolby Atomos(ドルビーアトモス)」の音は“立体的”に聞こえ、音が前後左右に動いているようでした。これまでにない最高の映画体験「ドルビーシネマ」でした。

同映画館の「シアター1」から「シアター6」までの座席は一般1800円ですが、こちらのシートもすべて革張り。追加料金なしで利用できる「コンフォートシート(寝そべりシート)」もあります。

「安心、安全」をテーマに新型コロナウイルス対策も徹底しています。劇場内の換気はもちろん、抗菌、抗ウイルス対策を行い、西日本エリアでは初となる飛沫(ひまつ)防止を目的に全座席にパテーションを設置しています。

「コロナ禍で映画を見る環境も変わってきています。動画配信が伸びてきて、自宅で鑑賞する方が増えてきている。その中で映画館で映画を見るということが問われている。パーテーションは飛沫防止も兼ねていますが、プライベート空間で映画を楽しんでもらいたいという思いもあります。自宅で見るよりもいい環境を提供し、映画館で映画を見る意味を心斎橋から変えていければと思っています」。

すべてのシートの角度は何度もシミュレーションし、最も見やすい角度にしているそうです。お金にはシビアな関西人に1席4000円は受け入れられるでしょうか。「1人1人に合ったサービスを提供し、映画に集中してリフレッシュして帰っていただけるようにしたいです。ご期待に応えたいです」と井上総支配人。

ちなみに、「グラン シアター」の座席間のパーテーションは可動式です。カップルはパーテーションを下げ、2人だけの空間で映画を楽しんでほしいとの思いがこもっています。細部までこだわりがあります。【松浦隆司】(ニッカンスポーツ・コム/コラム「ナニワのベテラン走る~ミナミヘキタヘ」)