ライブでパフォーマンスする白石麻衣(中央)
ライブでパフォーマンスする白石麻衣(中央)

「坂道の火曜日」も「まいやん卒業スペシャル」です。

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乃木坂46の白石麻衣(27)が、3月25日発売の25枚目シングルの活動をもってグループから卒業することを発表した。

絶対的エースの卒業はグループにとっての大きな痛手だが、3期生や4期生ら、若手も順調に育ってきている。今後の乃木坂46で、白石の穴埋めに必要不可欠な大きな課題の1つは「知名度」だ。

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グループの顔だった白石の卒業で、結成9年目の乃木坂46は大きな節目を迎える。1人のメンバーが白石の穴を埋めるのは容易ではないが、白石が開拓した女性人気から、多くの有望メンバーが加入してきた。若手の台頭もあり、確実に層は厚くなってきている。

16年9月に加入した3期生には、白石のようにファッション誌モデルとして活躍するメンバーも多い。「CanCam」専属モデルの山下美月(20)は既に選抜の常連で、グループでもトップクラスの人気を誇る。色白の美貌で、女性人気も高い。白石に憧れて乃木坂46に加入し、「with」の専属モデルでもある梅澤美波(22)はグループ最長身の170センチ。リーダーシップもあり、先輩に続けと日々魅力を磨いている。

昨年11月に加入した4期生も粒ぞろいだ。賀喜遥香(18)は166センチのスレンダーな体形と整ったルックスで、人気急上昇中の注目株だ。白石とタイプは違うが、昨年9月発売の24枚目シングル「夜明けまで強がらなくてもいい」でセンターに抜てきされた遠藤さくら(18)も頭角を現している。純朴さと透明感が魅力で、大舞台にも動じない強いハートを持つ。

白石は、後輩の成長を実感した機会として、4期生3人がポジション最前列のフロントに立った「夜明けまで強がらなくてもいい」をあげている。

「後ろから見ていて、3人が本当に堂々とパフォーマンスしていたんです。3人以外も、何か聞かれた時の受け答えとかも、私たちが入った時では考えられないくらい、みんなしっかりしている。仕事だけじゃなくて、普段の生活を見ていても、『こんなに急成長するんだ!』と思うくらい一緒にいて感じます」

ライブでパフォーマンスする白石麻衣 
ライブでパフォーマンスする白石麻衣 

もちろん、3期生や4期生だけではない。1期生最年少の齋藤飛鳥(21)は、白石と並ぶエースに成長したし、白石から卒業を聞かされて涙を流して寂しがったという新キャプテンの秋元真夏(26)生田絵梨花(22)高山一実(25)ら、まだまだ幅広い分野で活躍するメンバーが残っている

1期生や2期生が乃木坂46を守りながら、3期生や4期生の若手の成長を促していく。白石の言う「乃木坂はもっと大きくなれる」を実現させるには、今後、白石レベルの認知度や知名度のある“スター”を1人でも生み出せるのかが大きなポイントとなりそうだ。

<白石麻衣「開拓者」としての歩み>

▼11年8月 乃木坂46の1期生オーディションに合格。「暫定選抜」に選ばれ、「七福神」入り。以後、メンバーの中で唯一全シングルで「福神」入り

▼同11月 「FLASH」にグループ初となるソログラビア掲載

▼12年11月 「ガールズアワード」のランウエーに西野七瀬とともに登場。グループ初のランウエー

▼13年1月 フジテレビ系競馬番組「うまズキッ!」(現「馬好王国」)にMCとして出演。メンバー初のテレビ番組レギュラーMC

▼同3月 ファッション誌「Ray」の専属モデルに。グループ初の専属モデル

▼14年12月 乃木坂46メンバーとして初のソロ写真集「清純な大人」発売

▼17年2月 セカンド写真集「パスポート」発売。現在までに27度の重版で累計発行38万部と空前の大ヒットに

▼同12月 西野とのダブルセンター楽曲「インフルエンサー」が、グループ初のレコード大賞受賞

▼18年12月 出演テレビCM会社数年間ランキングで女性タレント1位。出演18社はグループ史上最多

▼同月 センター曲「シンクロニシティ」で2年連続レコード大賞

▼19年12月 NHK紅白歌合戦で「シンクロニシティ」をパフォーマンス。史上初となった「坂道」3グループ合同パフォーマンスでも、やはりセンターを務めた

◆白石麻衣(しらいし・まい)1992年(平4)8月20日、群馬県生まれ。11年8月加入の1期生。愛称「まいやん」。17年2月発売のセカンド写真集「パスポート」(講談社)は累計発行38万部の大ヒット。これまで発売された全24のシングルで選抜入り。センターは4回務めた。162センチ。血液型A。

ライブでパフォーマンスする白石麻衣(右)。左は齋藤飛鳥
ライブでパフォーマンスする白石麻衣(右)。左は齋藤飛鳥