1994年(平6)のアニメ「キャプテン翼J」の日向小次郎役などで知られる声優の檜山修之と、奈良文化財研究所埋蔵文化財センターの馬場基センター長が対談する「声優×考古学者 歴史愛がつなぐ、奇跡の異業種対談」第2弾「祈りと自然」が、10月10日に東京・渋谷のLOFT9 Shibuyaで開催される。25年12月に都内で行われた第1弾「語れ! 叫べ! 世界遺産『古都奈良の文化財』俺たちは仲間だ~!」には、10代から80代まで幅広い年代、興味を持つ人々が参加し大盛況だったことを受けての、待望の開催となる。
同イベントは前年度に続き、令和8年度文化庁文化芸術振興費補助金(地域文化財総合活用推進事業)「古都奈良の文化財」を守り伝えるプロジェクト 歴史文化講座×現地体験プログラム事業の一環として開催する。同プロジェクトは、奈良の歴史や文化を未来に継承するための取り組みで、普及啓発や人材育成、調査研究を通じ、市民や観光客の関心を高め、世界遺産としての価値を広める活動を展開している。
イベントのキャッチコピー「俺たちはやっぱり仲間だ~!」には歴史好き、奈良好き、声優好き、物語好き、お寺・神社・自然好きなど、さまざまな「好き」を持つ人たちが、このイベントを通じて「仲間」としてつながってほしい、という願いが込められている。
奈良市の世界遺産「古都奈良の文化財」は東大寺、興福寺、春日大社、春日山原始林、元興寺、薬師寺、唐招提寺、平城宮跡と、8つの資産で構成される。世界遺産リストの登録にあたっては、各資産が個別に評価されたのではなく8資産全体で物語る奈良の歴史や文化の特質が評価された。その中から、第1弾は興福寺、元興寺の物語を掘り下げた。
今回は春日大社と、その背後に広がる春日山原始林に目を向ける。そこには神さまへの祈り、人と森との関わり、鹿、そして千年以上にわたって受け継がれてきた奈良の物語が見えてくる。そこで「なぜ、人は森を守り続けてきたのか?」との問いを手がかりに、奈良の「祈りと自然」の物語をひもとく。
檜山と言えば、「叫びの檜山」と呼ばれるほど印象的な“叫び”が魅力だが、今回も実際に「叫び」を披露する予定だ。考古学者の馬場センター長は、NHK「歴史探検」や、15年6月に同局で放送された「ブラタモリ ~奈良発展の秘密は“段差”にあり?~」など、各種歴史番組への出演も豊富な“発掘・研究している人”だ。前回は、奈良の歴史に詳しくない人にも分かりやすいよう、参加者一人ひとりに丁寧に説明した。MCも前回に引き続き、人気アニメ「THE IDOLM@STER」の天海春香役などで知られる声優の中村繪里子が務める。
人気アニメやゲームで、卓越した演技力で多くのファンを魅了してきた檜山が、時にさまざまなキャラクターの声を披露すれば、貴重な遺跡を発掘した馬場氏が古代の奈良がどのような社会であったのかを解き明かす。そこに、中村が軽快な話術と、鋭い洞察力で合いの手を入れ、2人と会場の一体感を作り出した。考古学者による専門的な視点と、声優ならではの豊かな語りを通じて、歴史好き、奈良好き、声優好き、物語好き、そしてお寺・神社・自然が好きまで、幅広い世代が楽しみながら世界遺産「古都奈良の文化財」の価値に触れられる機会となりそうだ。
入場料は無料(1ドリンク制)で、全席自由席となる。



