櫻坂46の武元唯衣(19)が、ポジション3列目メンバーによる初のライブ「BACKS LIVE!!」(16~18日、千葉・舞浜アンフィシアター)への熱い意気込みを語ります。昨年櫻坂46に改名後、初の有観客ライブ。パフォーマンスに対する思いやこだわりは人一倍。寝ても覚めても、ハートはめらめらと燃えています。

ライブに向け熱い思いを秘める櫻坂46の武元唯衣(撮影・野上伸悟)
ライブに向け熱い思いを秘める櫻坂46の武元唯衣(撮影・野上伸悟)

「BACKS LIVE!!」開催を伝えられた当時を振り返り、「聞いた瞬間はこのライブをどう捉えるのか考えたんですけど、一晩寝たら気持ちが完全に切り替わりました。本当にすごくいい機会を与えていただいたんだな、と100%前向きです」ときっぱり。昨年はコロナ禍で無観客配信ライブのみに終わった。欅坂46時代の19年9月の東京ドーム公演以来の有観客ライブとなる。

「去年はやっぱりもどかしい部分があったので、やっと解放できると思うと、本当にワクワクします。ただただ、燃えています! 昨日も演出家さんとお話ししていたら、1時間くらい止まらなくなっちゃって。メンバーにも『まだ話してるの?』ってツッコまれました(笑い)」

櫻坂46の武元唯衣(撮影・野上伸悟)
櫻坂46の武元唯衣(撮影・野上伸悟)

リハーサルは、メンバーの「主体性」をテーマに、1曲ずつそれぞれが振り付けを教え合いながら行われたという。「最初はスタジオに自分たちだけがいる状態でした。大変だった分、距離が縮まった感覚がすごくあります。すごくチームワークというか、支え合ってきたんだというのを感じました。曲ごとに『オリメン(オリジナルメンバー)』が違うので、本当に全員が助け、助けられながら覚えていきました」と振り返った。

振り付けを担当するTAKAHIRO氏はじめ、スタッフからは「今回のライブは個人がオリジナル性を持って、楽曲を自分のものにしてしまっていい」と助言されたという。「自由に伝えて『やりすぎていい』と言ってくださっているので、既存の曲というよりは、自分が新しい色で染められるように、全力で向き合っています」と明かした。

櫻坂46の武元唯衣(撮影・野上伸悟)
櫻坂46の武元唯衣(撮影・野上伸悟)

グループの中でも、特にキレのあるダンスに定評があるメンバーだ。昨年櫻坂46に改名後、あらためてダンスをいちから学び、別のジャンルのダンスに挑戦したりと、研究を重ねたという。「今の自分の力がどれだけ出せるのか試す場でもあると思っています。ブラッシュアップしてきたところをお見せしたいです」とほほえんだ。

「本当に個人的な考えなんですけど、私はやっぱりアイドルは歌とダンスが本業で、すごく大事にしたいという気持ちがあります。欅坂46がとにかく好きでアイドルになって、いろんな経験をさせていただいて、パフォーマンスで何かを伝えたいという気持ちがどんどん大きくなっています」

リハーサルが佳境を迎え「夢にもライブが出てきます。寝ぼけててもずっとライブのことを考えていて」と笑った。「とにかくお客さんに直接パフォーマンスを見ていただけることが、何よりも楽しみです。最大限届けたい。このライブをきっかけに、胸を張って自分が櫻坂のメンバーです、って言えるようになれたらいいなと思っています」。ブレない信念を胸に、ステージに立つ。【取材・構成=横山慧】

櫻坂46の武元唯衣(撮影・野上伸悟)
櫻坂46の武元唯衣(撮影・野上伸悟)

◆武元唯衣(たけもと・ゆい)2002年(平14)3月23日、滋賀県生まれ。18年8月「坂道合同オーディション」合格。同年11月に欅坂46(現櫻坂46)に二期生として加入。愛称「ちゅけもん」など。158・5センチ。血液型O。