昭和のトップアイドル、元ずうとるび江藤博利(57)と林寛子(56)が、デュエット曲「ラブリーボーイはみかん色」を17日に発売する。2人はこのほど、インタビューに応じ、新曲への意気込みを語った。

 タイトルは林が考え、作詞も手掛けたという。大ヒットした、ずうとるびの「みかん色の恋」と、林の「素敵なラブリーボーイ」のキラーフレーズを合体。大人の青春デュエット曲に仕上げた。林は「昭和40~50年代のアイドルを応援してくださった皆さんだったら胸が熱くなるような曲。自分で書いてナンですけど、そういう気がします。いわば、アイドルの『思い出の宝箱や~』みたいな感じ」と話す。

 「逆立ち」「みかん色」「ラブリーボーイ」など、なつかしい言葉が心に染みる。最近の昭和歌謡ブームを追い風に、江藤は「今年の紅白歌合戦に間に合いませんでしたが、来年こそは…」と、紅白出場を宣言。カップリングには昨年11月発売の初デュエット曲「二人のドリームイン築地」を収録した。

 発売日の17日には、昨年から始めた舞台「昭和歌謡コメディ」(東京・築地本願寺のブディストホール)のシリーズ第4弾が幕を開ける。江藤は「新曲は歌謡ショーで歌います。お客さんに必ず楽しんでもらえるはず」と自信を見せた。【松本久】

 ◆江藤博利(えとう・ひろとし)1958年(昭33)9月5日、宮崎県生まれ。小5で児童劇団入り。74年に「ずうとるび」のメンバーとして「透明人間」で歌手デビューし、同年に「みかん色の恋」が大ヒット。75年にはNHK紅白歌合戦に出場した。82年のグループ解散後は俳優やリポーターなどで幅広く活躍。

 ◆林寛子(はやし・ひろこ)1959年(昭34)10月16日、東京都生まれ。4歳で児童劇団入り。67年にNHK連続テレビ小説「旅路」で本格ドラマデビュー。子役としてドラマや映画に多数出演。74年に「ほほえみ」で歌手デビュー。翌年に「素敵なラブリーボーイ」が大ヒットし、一躍トップアイドルに躍り出た。