お笑いタレントたむらけんじ(42)が23日、大阪・なんばグランド花月で、プロデュースする月例イベント「ノンストップコメディ 出発進行!言うこと機関者」のファイナル公演を行い、公約だった「1年12回公演で1万人動員」を達成し、罰則の改名を回避した。

 改名を免れたたむらは「改名となったら、めんどくさい事務作業も多いし、ほんまよかった」と胸をなで下ろした。

 たむらは昨年春、毎月1回のプロデュース公演を発表した際、今年3月までの計12回公演で1万人動員を目標に掲げ、達成できなければ、公私ともに慕う先輩間寛平から名前をもらい「間(はざま)たむら」に改名するとしていた。

 座席数858席の同劇場で12回公演、立ち見客で追加動員があったとしても、ノルマ1万人となれば、毎回ほぼ満席を求められる厳しい状況だった。

 2月までの全11回で9231人の来場があり、最終回には、769人動の員が必要だった。そしてこの日、客席は満席。立ち見客も出る盛況で、公約達成となった。

 交友関係の広いたむらは毎回、ゲストを呼んでおり、最後のゲストには、NSC(吉本総合芸能学院)の同期で、今年のR-1ぐらんぷり王者のハリウッドザコシショウ(42)と、吉本新喜劇の西川忠志(47)が出演した。

 公約達成で改名は回避したたむらだが、もともとは「テレビのコメディー枠を復活させたい」として、1時間強のテレビサイズでの喜劇として、今公演を企画。年間、月例の上演とし「セットも吉本で作ったやつをそのまま使ってもらえる。格安でテレビ番組が作れますよ」とテレビ局にアピールしてきた。

 ただし、テレビ局から番組化のオファーは届かず。「うわさでは、ある局が(復活)させる、させへん言うて競ってたらし。だから、可能性はあったと思う」と残念そうに明かした。

 たむらによると、この1年、稼働した喜劇のセットは「半年ほどは格安で置いておいてくれるらしい」とか。それゆえ「今後、半年は、積極的に営業で回って(番組化へ最後の)アピールをして回りたい。ぜひ皆さん、呼んでください」と訴えていた。