4人組バンド、フラチナリズムが20日、都内で、「CD展示会」を行った。

 同バンドは11月16日、両A面シングルの新曲「涙の雨がやむ頃に/ズコ☆バコ」を発売。展示会はメンバー考案のPRで、レコード店を集めてバンドのプレゼンテーションを自ら行うという趣旨だったが、「500店に案内しましたが、来てくれたのは11人。野球選手ならクビな打率ですね」とボーカルのモリナオフミ(33)。「でも、その分1人1人に歌を届けられたと思います」。

 同バンドは15年6月、ボーカル&前口上でタレント大木凡人を迎えたが、わずか半年で脱退。2カ月後の8月にメジャーデビューを果たしている。

 「僕らは飲み屋さんや美容院などいろんなところで流しをやっているけど、その経験値を踏まえてもクソやりづらかった」とモリは話したが、「でも、僕らの音を届けるためなら何でもやります」。

 31歳まで車販売会社の営業をしていたというモリは「ファッションショーのように自分たちの音を直接ディーラーさんに聞いてもらうのもいいんじゃないかと思った。アーティストでは史上初だと思います。僕らはお金が無いので知恵で戦うしかないんです」と切実に訴えた。

 11月19日には中野サンプラザで初のワンマンライブを行う。「ここが満員になれば、次は武道館を目指したい」と熱く語った。