先日、女性芸能人マラソン最速記録を持つ福島和可菜(34)を取材した。

 福島は2月の東京マラソンで自身の持つベストタイムを約1分更新して2時間57分51でゴール。女性芸能人マラソン最速記録も更新した。

 私もマラソンを趣味としており、ベストタイムは2時間58分15。もともと福島の記録をわずかに上回っていることは知っていたが、ついに抜かれる形となり、その生活や練習法に非常に興味を持っていた。

 福島に聞くと、練習はタレント活動と並行して行っているとは思えないほどハードだった。週に100キロ、月に400キロは必ず走り、40キロ走も月に1度は行っているという。練習で長い距離を踏む、完全にマラソンに照準をあてた練習法だ。加えて、リオ五輪男子マラソンカンボジア代表にもなった猫ひろし(39)もトレーニングしているという東京・神保町にあるランナーのための総合施設「ハイテクタウン」でコーチの指導を受けながら低酸素トレーニングなどを行い、体幹も徹底的に鍛えている。取材日も午前中から山梨県内で高地トレーニングとしてロードを40キロ走っていたと言われ、驚いた。

 趣味に山地を走るトレイルランや登山、自転車、穴掘りなどを挙げるアクティブ派とは言え、ここまでのトレーニングを継続的に行うことはなかなかできない。最近、練習回数を減らし、ややオーバーウエート気味の自分が非常に恥ずかしくなった。

 福島は中学校までは吹奏楽部でトランペットを吹いていた。高校で陸上を始め、幅跳びなどの跳躍系の選手だった。卒業後は陸上自衛隊旭川駐屯地に所属。戦闘時に味方を援護射撃する部隊に入って砲弾などを扱っていた。「せっかくやっていた経験を無駄にしたくない」と今でも定期的に訓練に通い、予備自衛官としての資格を持つ。有事の際は出動することもあり、「何かあったら行きますよ」と頼もしい一面も印象に残った。

 取材では明治神宮外苑を一緒にランニングしたほか、都内にある福島おすすめのジンギスカン店「仔羊料理 赤丸ヂンギス」で、食についてのこだわりも聞いた。ランニング中は、練習法や記録などについてのマラソン談義もみっちりと行い、福島から「練習したら絶対に2時間30分は狙える。低酸素トレーニングをしたらすぐにいけると思う」とアドバイスされた。

 調べると、「ハイテクタウン」は一般でも利用することができる。まずは食べた分、しっかり走って体を絞り、思い切って同施設に入所しようか本格的に検討している。