第74回ベネチア国際映画祭が8月30日に開幕し、オープニング作品として俳優マット・デイモン(46)主演のSF「ダウンサイジング」が上映された。

 過剰人口の解決策として人間の体のサイズを13センチに縮小させる技術が発見された世界が舞台の同作は、ロードムービー「サイドウェイ」(04年)でアカデミー賞脚色賞を受賞しているアレクサンダー・ペイン監督にとって初のSF作。レッドカーペットにはデイモンが妻のルチアナさんを伴って出席した他、主人公の妻を演じたクリステン・ウィグ、伊モデルのビアンカ・アルティらも姿を見せ、豪華な幕開けとなった。同作と並び、最高賞「金獅子賞」を狙うコンペティション部門には、他にもジョージ・クルーニーの監督作「サバービコン」や日本からも福山雅治主演の「三度目の殺人」など選出されている。

 6月に双子が誕生したばかりのクルーニーも、映画祭に出席するために妻で弁護士のアマルさんを伴いベネチア入りしており、現地でロマンチックな夕食を楽しむ姿が目撃されている。パパになって初めて夫婦で公の場でツーショットを見せることになりそうだ。ベネチア映画祭は現地時間9月9日まで開催予定で、最終日に受賞発表が行われる。(ロサンゼルス=千歳香奈子)