Sexy Zone菊池風磨(22)が、日本のテレビ史上、連続ドラマでは初の試みとなる、登場人物1人ドラマの主演を務めることが4日、分かった。日本テレビで18日深夜にスタートするドラマ「シンドラ」第2弾「吾輩の部屋である」(月曜深夜0時59分、全10話)の主人公・鍵山哲郎を演じる。

 ドラマの主演に初挑戦の菊池は「出演者が自分1人と最初に聞いていたのですが、それを忘れてしまうくらい初主演ということがうれしく、身が引き締まる思いです! そして台本をいただいたら、今度は『この分量をほとんど1人でしゃべるんだ…』と思い、その事実を、だんだん理解して怖くなってきました」と、喜びと連ドラ全10話を1人で演じることのプレッシャーが入り交じった、複雑な心情を明かした。

 一方で「ただ、リハーサルを重ねていくと、演じる上での選択肢が出てきて、楽しみを見つけられるようになりました。もう楽しいままで、終わりまでいっちゃうんじゃないかって」と、新たな挑戦に楽しさも見いだしている。

 「吾輩の部屋である」は、「ゲッサン(月刊少年サンデー)」(小学館)で連載中の、田岡りき氏原作の同名漫画のドラマ化作品。都内某所の駅から5分、築41年、木造2階建て、風呂トイレ別の1Kに住む、彼女なしの大学院生・哲郎が、同じ研究室の一員で大好きな女子・植村さんへのメールについて考えたりなど、1人暮らしをする中で、周囲のさまざまなことに悩み、悶え、解決策を模索する姿を描く“哲学系部屋コメディー”だ。

 原作者の田岡氏は実際に、都内某所の2Kの部屋に住んで執筆しているという。コミックスは12日ごろに5巻が発売予定だが、7月に担当編集者と最終回の打ち合わせをしていたという。その最中にドラマ化の話が舞い込み、連載の続行が決まるという、異例の展開でも話題となっている。

 菊池は演じる哲郎について「外ではどこにでもいそうな普通の人だけど、家では理屈っぽい。葛藤や悩み、くだらないことを考えているところなんかも共感出来るし、人間らしいところが魅力です。そんな哲郎になりきれるように頑張りつつ、『鍵山哲郎』と『菊池風磨』の交点を探していけたらと思っています!」と語った。

 部屋で1人、考察する哲郎に、部屋の家具などがツッコミを入れるのが、作品の面白いところだが、それらの声優陣には、豪華な顔ぶれがそろった。カバの置物を林家木久扇、炊飯器を賀来千香子、照明をミッツ・マングローブ、ビンたちを山寺宏一が演じる。

 中でも“七色の声を持つ男”と呼ばれる声優の山寺は、人生で初めてビンを演じる思いを次のように語った。

 山寺 虫や菌から神まで声優として、さまざまな役を演じてきたので正直、驚きませんでした。あっ、でも「ビンたち」は初めてのような気がします。原作も大好きなので、参加出来て本当にうれしいです! ビンとして、ビンらしく、さりげなく突っ込めればと思います。きっと今までにない、いろんな意味で画期的なドラマになることでしょう。完成が楽しみです。

 主題歌は、菊池が作詞に挑戦したSexy Zoneの新曲「ぎゅっと」に決まった。同曲は10月4日にリリースされる。