春のプリキュア映画でおなじみの「プリキュア新聞」が、日刊スポーツ公式サイト「ニッカンスポーツコム」に初めて“出張”!! 「映画キラキラ☆プリキュアアラモード パリッと! 想い出のミルフィーユ!」(土田豊監督)の公式パンフレットに掲載の、キュアホイップこと宇佐美いちか役の美山加恋さん、キュアカスタードこと有栖川ひまり役の福原遥さん、キュアジェラートこと立神あおい役の村中知さん、キュアマカロンこと琴爪ゆかり役の藤田咲さん、キュアショコラこと剣城あきら役の森なな子さん、キュアパルフェことキラ星シエル役の水瀬いのりさん6人の座談会の“キラキラ延長戦”第2ラウンド、スタート!!

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 前回は、和気あいあいとしたアフレコの舞台裏を教えてもらいました。今回は放送が始まって8カ月での、キャラとご自身の成長について聞いてみました。

 森 ひまりは分かりやすいよね。

 福原 ひまりは、みんなからも助けてもらうけれど、最後は自分の意思で成長した。それがすごい分かりやすくて、やっていてすごい楽しいし、納得できる成長で毎回、次はどんなひまりが見られるのかなと楽しみがいっぱいありました。

 藤田 スイーツが好き、友達が大事という気持ちが1番、ブレていない人だよね。強い子かもしれない。

 美山 自分の思いに迷わないよね。

 -ゆかりはずいぶん変わりました。完璧主義者だったけれど、あきらの前では弱さも見せるようになった。そこを見守るあきら…

 森 変わりましたね。味わったことのない感情が引き出されるというか…。25話には、あきらにしか見せない顔もあった。

 -ゆかりとあきらの高校生2人の会話を、中学生4人が遠くから見守る時も…

 藤田 弱い部分はあきらにしか見せていないのにもかかわらず、結果的にみんなも感じ取っている…大人な中学生ですよね(笑い)

 森 あおいちゃんは特に達観しているよね。

 藤田 社交界に子どもの頃からいたのも、大きいと思いますけど。

 村中 大人のいる世界で生きているから、多少…(笑い)

 森 あおいちゃんの話は、個人的には泣きそうになった。やることは違っても、目指すところがあって共感できるところもあって、挫折が見ていて心が痛かったですけど…

 -村中さんは演じていてどう思いました?

 村中 家で台本を読んだ時の“心かき乱される感”は強くて…。芸能をやっている子は、あの人はこう、と(自分と)比較して個性を導き出すのは必要。そこに、ぶち当たった回なので、自分として分かるな、そんなことあったなと、経験に重なる部分があった。あおいは、そこまで弱さは見せなかったから…あおいも葛藤している普通の女の子だと幅が見られる楽しみもありはしたけれど…どちらかというと、見てはいけないものを見てしまった感が自分としては強かった。

 森 私は本気で泣きそうになっちゃった。

 村中 性格として激しい子だというのもあって、気持ちの出し方も結構、激しいから。

 森 いつも明るく元気な子が弱っているのを見ると…。

 -ホイップは、メンバーをお母さんのように見守る立ち位置が増えました

 美山 最初、いちかがスイーツを作って、スイーツに絡めてみんなを励ますみたいな構図が多かった。最近は、スイーツをあげるまでもなく、みんな、いろいろなものとぶつかって成長していることが多く、いつもキラパティでみんなを待っている感じ。仲間がピンチになったら、プリキュアになって助けに行く構図が多くなったと思う。いちかも、自分のことで弱さが見えてきた話もあった。お母さんとの話もそうですけど…意外といちかの話って1話から飛んでることも多い。みんなのためにやってきた、いちかだけど自分はどうなの? みたいなところがあったりして。いちか自身の心を、お話に描かれるのが不思議な気持ち。深層心理を描かれるのが、私にとって、いちかとして(気持ちを)出すのがちょっと怖かったのもあった。でも、それを乗り越えたら…元気と笑顔だけじゃない、いちかがすごく自分の中にしみ込んだというか。ちょっと自由になった、みたいな感じがします。

 藤田 いちか回をみると、いちかのことを本当に抱き締めたくなります。

 美山 お母さんの話がすごかった…泣くのをこらえた。

 森 いちかのお母さんが1回、戻ってきた話の時、お父さんやお母さんから「めっちゃ泣いちゃう」って反応がすごかった。

 美山 お父さんの優しさには…やっぱり、大人は泣いちゃう。家族なんだと。いちかは家族の回がメインだから…お父さんとお母さんには見て欲しいな。

 -声優の皆さんを当て書きして脚本を書いたと思えるほど、キャラクターと皆さんが似ています

 美山 当て書きじゃないんですけど、オーディションでこのメンバーが決まったのは、見抜かれていたと思う。声を聞いていて分かったのかな?

 森 こういう機会をもらえたことは、ラッキーだったなと思います。この間、録った話数が、あきらが引っ越してきてちょっと不安だったと思っていたお話で。今まで1回もなかったんですけど、あきらってこんなことを思うんだという私の中での発見がありました。「本当に良かった」というセリフがあって、私も「プリアラ」に、あきらとして、ショコラとして作品を一緒に作品を作ることが出来て本当に良かった。まだまだお話はあるし、あきらも、まだまだ成長出来たらと思っています。もっと、好きになって欲しいです。

 藤田 大好きだよ! 

 村中 良い意味で、何も考えなくなったというか。序盤の方で、監督に「どんどん自分のクセを、せりふに出して欲しい」と言っていただいた。このまま何も考えず、目の前にあることに全力で取り組んでいけたらと思います。

 プリキュア6声優座談会は、ますますヒートアップ! 続きは、また明日!!【聞き手=村上幸将】