阪神を18年ぶり優勝(03年)に導いた闘将、楽天球団副会長の星野仙一氏の訃報に、関西の阪神ファン芸人も一様に言葉を失った。

 「体には黄色い血が流れている」というほど、熱烈な虎党の落語家、月亭八方(69)は「残念です。生まれ変わったタイガースの創始者、星野さんありがとうございました」。星野氏が阪神を率いた03年以降、タイガースの改革が進み、チーム力が上がっただけに、八方は、短い言葉の中に、その衝撃と感謝の気持ちを詰め込んだ。

 また、パーティーなどの席上で交流もあった桂文枝(74)も「突然の訃報に言葉もありません」と絶句。昨年6月ごろに会ったといい、その当時は「とてもお元気でしたのに、信じられません」とショックな心情を吐露した。

 星野氏については「豪快で繊細な方」とし、阪神の監督就任を励ますパーティーで同席した際のエピソードに言及。「『ビールの乾杯は、今はしません。優勝の時にとっておきます』とおっしゃられ、見事、就任2年後にリーグ優勝を果たしたことが、昨日のように思い出されます」としのんでいた。