「トレンディードラマの女王」と呼ばれた女優浅野ゆう子(57)が昨年末に結婚したことが11日、分かった。初婚で、相手は同世代の一般男性。所属事務所を通じてファクスで報告した。1980年代末から浅野温子(56)と“W浅野”とよばれブレークしたが、現在も活躍中。穏やかにこれからの人生を歩んでいきたいと、50代後半でゴールインした思いを明かした。

 80年代後半から90年代初めのトレンディードラマに多く主演、一世を風靡(ふうび)した浅野が57歳にして初めて結婚を報告した。この日午前、署名入りファクスに「私、浅野ゆう子は昨年末に結婚いたしましたことをご報告させていただきます」とつづった。

 相手は50代、一般男性。還暦まで数年というタイミングでの決断だが「お互いこの年齢で…とも思いましたが、この年齢だからこそ、互いの健康に気遣いつつ、寄り添いながら穏やかに、これからの人生を歩んでいこうと決めました」と“大人の結婚生活”を送る思いを明かした。

 事務所によると会見や挙式・披露宴の予定はない。浅野は「相手の男性は一般の方ですので、書面をもってご理解いただきますようお願い申し上げます」としたが、テレビ業界関係者との情報もある。ブログを昨年大みそかと元日に更新したが結婚に触れなかった。「今後も仕事に誠心誠意取り組み、ますます精進して参ります」としている。

 浅野は、14年に47歳で亡くなった俳優田宮五郎さんと交際していた。ドラマ「白い巨塔」で知られる俳優田宮二郎さんの次男で、浅野と同じ事務所に所属した。07年から交際に発展し、10年ごろから浅野のマンションで同居したが、12年に田宮さんはくも膜下出血で倒れ、左半身にまひが残った。その時、交際が公になり、浅野は「私の良き理解者」と認めた。退院後は浅野の献身サポートでリハビリに努めたが、14年11月に再びくも膜下出血で倒れ、亡くなった。1年後の納骨も浅野が行うなど、事実上のパートナーだった。

 その後今回の男性と知り合い、田宮さんを失った心の隙間を埋める形で愛を育んでいったようだ。浅野は30代の時「今まで待ったんだから、いい人が現れるまで待ちます。悔いのない結婚をしたい」と思いを語っていたが、57歳で確かな愛を手にした。昨年3月にはTBS系ドラマ「みなと署落とし物係 秘密捜査官危険な二人」で遠藤憲一とダブル主演するなど活躍中。今月25日の「日本ジュエリーベストドレッサー賞」に50代受賞者として出席予定。結婚後初の公の場で幸せの報告が期待される。