元プロ野球選手のG・G・佐藤氏(39)が、08年の北京五輪での“悪夢のエラー”を振り返り、日本代表監督だった故・星野仙一さんに対する謝罪と後悔を口にした。

 佐藤氏は8日深夜放送のテレビ東京系「じっくり聞いタロウ~スター近況(秘)報告~」に出演。自身の人生を狂わせたという北京五輪での失策について語った。

 優勝がかかった韓国との準決勝では3失点に絡む後逸と落球。敗退後に臨んだ米国との3位決定戦でも失点に絡む落球と、いずれも敗因につながる失策を犯し、野球ファンやメディアから大バッシングを浴びることに。MCのネプチューン名倉潤は「みんな罵倒してた。国民全員がそうなったんですよ」と当時を振り返り、佐藤氏も妻にメールで「死にたい」ともらすなど、精神的に追い詰められていたと語った。

 オリンピックの舞台という極度の緊張状態で起きた失策。「準決勝のエラーは後悔していないです。そこは全力で臨んで2個エラーしたんで」という。しかし次の試合での失策については「星野監督にこれだけは謝りたい」とした。

 前日の2失策で「金メダル逃しました。韓国に負けました。その時点で気持ちが切れちゃったんです。金メダルを目指してきたし、自分のせいで負けてしまったことに心が折れすぎちゃって、明日は使われるわけがない、俺のことを星野監督は絶対に使わないって心が切れちゃったんです」と佐藤氏。しかし試合当日、星野監督から「スタメンで行くぞ」と告げられ、「正直、ウソでしょ、無理だよ、出たくないよって思ったんですけど、行くしかないから行った」と振り返った。

 自身を起用したことについて「後々聞いたら、『G・G・佐藤の野球人生をダメにしないためにも俺はすぐチャンスを与えたんや』って……」と星野さんの思いを明かし、「正直、気持ちが切れていて準備が100%じゃなかったんで、そのエラーに関してはめちゃくちゃ後悔しています。野球人生で唯一の後悔です」と語った。