元横綱若貴兄弟の母でタレントの藤田紀子(70)が、今月6日から生島ヒロシが会長の生島企画室に所属することが決まり、日刊スポーツの取材に応じた。所属のきっかけは、昨年12月、フジテレビ系「バイキング」で生島と共演したことだった。

 「本当にお久しぶりでしたが、お話をするうちに、生島さんの活力を感じて一緒にお仕事をしたいと思いました。私も昨年9月に古希を迎え、心機一転したい時期でしたので、9年間所属した前の事務所から移籍することにいたしました」

 貴乃花親方とは13年間、断絶状態が続いている。それでも、騒動時には貴乃花親方の心情、生きざまを母親の立場から解説し、相撲界の問題点も指摘してきた。最終的に、貴乃花親方は日本相撲協会理事→役員待遇→平年寄と降格し、貴乃花一門の名称変更を申し出た。その行動にも、藤田は理解を示している。

 「潔いと思います。自分の置かれた立場を考え、部屋で弟子を指導することに重点を置く。一番いい選択だと思いますよ」

 騒動の最中、藤田がテレビ番組に出演すると、視聴率が上がる傾向にあった。生島企画室では、その知名度、発信力を生かし、講演、執筆など、藤田の活動を広げる方針という。【柳田通斉】