歌手秋元順子(71)が21日、生まれ育った東京・江東区の「ティアラこうとう」で、バースデーコンサートを行った。この日が71歳の誕生日だった。

 「6月ということで雨が降るのではと、足もとを心配していました。『あしもと順子』です」と得意のダジャレを飛ばしながら、約1000人のファンを何度も盛り上げた。

 約2時間のステージでは、08年にNHK紅白歌合戦に初出場をした「愛のままで…」や、5月発売の新曲「哀しみのコンチェルト」など19曲を熱唱した。

 コンサート前には取材に応じた。

 メジャーデビューしたのは58歳。「遅咲きではないんです。人生の秋の終わりに満開の花を咲かせたということ」と説明。ヒット曲という花を咲かせたことには、「人との出会い。作詞作曲をしてくれる人と自分自身。この3つが重なって初めて花が咲く」と、人や楽曲との出会いに感謝していた。

 最大の恩人は所属事務所「APCブレーン」元社長だった花岡茂さん。昨年7月2日、62歳の若さで亡くなった。「ファンの皆さまに歌を聞いてもらいたいのはもちろんですが、花岡茂さんが亡くなってもうすぐ1年。今日は会場にいてくれると思うんです。心を込めてお礼の気持ちを込めて歌います」。目を潤ませながら、感謝の言葉を口にした。

 今後の目標は「日本の隠れた名曲を歌い続けてアルバムを作ること。そして、オリジナル曲を持って、海外でライブをやりたい」。

 持ち前のハスキーボイスを武器にして、秋元順子はこれからも愛の歌を歌い続けていく。