A.B.C-Zの主演舞台「ジャニーズ伝説 2018」の製作発表会見が3日、都内で行われ、初代「ジャニーズ」元メンバーのあおい輝彦(70)がサプライズで登場した。ジャニーズ事務所の大先輩からエールを受け、A.B.C-Zのメンバーたちは大感激。舞台の成功を固く誓った。

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 報道陣との質疑応答が一段落すると、会場の照明が落ちた。会場後方にたたずむ、あおい輝彦にスポットライトが当てられると、メンバーたちからどよめきが起こった。「ほ、本物ですよね?」。あおいはステージに上がり、橋本良亮(25)に花束を渡した。「感動を直接お客様に伝えてくれるA.B.C-Zの、真心の奮闘に、精いっぱいのエールを送りたいと思います。フォーエバー、ジャニーズ!」。両手でサムアップして激励した。「ありがとうございます!」と頭を下げた戸塚祥太(31)は、こぼれる涙をぬぐった。

 「ジャニーズ伝説」はこれまで3度上演。メンバーが初代ジャニーズの面々を演じ、さまざまな伝説を再現する。あおいは過去の「ジャニーズ伝説」に映像や音声で出演しているが、公の場でA.B.C-Zと共演するのはこの日が初めて。昨年10月、前回公演の初日に舞台を訪れていたあおいは、A.B.C-Zの印象について「姿勢の奥に、すごくきれいなものがある。それが初代ジャニーズを演じるのには不可欠。好感が持てます」と太鼓判を押した。

 会見後、舞台の作・構成・演出を手がけるジャニーズ事務所のジャニー喜多川社長とあおいが談笑した。当時ジャニー氏が、あおいの名字をひらがな表記にすることを勧めた(本名は青井)エピソードや、藤島メリー副社長が、プロデューサー的役割をこなしながら衣装の縫いつけなども行っていたことが明かされた。初代ジャニーズの4人とジャニー氏、メリー氏を含めて、あおいが「ジャニーズは“6人”だったんです」と振り返ると、「伝説」の一端を知ったA.B.C-Zは声を上げて驚いた。

 河合郁人(31)は「この感動はなかなか味わえない。責任感が増しました」と表情を引き締めた。橋本は「ジャニーズの名前と、あおいさんの名前を汚さないように、死ぬ気でやります」と力強く言い切った。【横山慧】

 ◆ジャニーズ伝説 ジャニーズ結成50周年の13年に、A.B.C-Z主演舞台「ABC座」の演目として初演。14年と昨年に再演。野球チームのメンバーから初代ジャニーズが生まれ、一躍脚光を浴びるスターになる過程や、異例の4カ月間の渡米、帰国後の様子なども再現する。劇中では橋本があおいを演じる。今年10月7日から29日まで、東京・日生劇場で上演予定。