女優安達祐実(36)が、7日放送のフジ系連続ドラマ「健康で文化的な最低限度の生活」(火曜午後9時)第4話にシングルマザー役で出演することが6日、分かった。制作のカンテレ(大阪市)が発表したもので、14年に再婚した安達自身も経験したことのある設定だ。同役を演じ、安達は「母親って、いろいろ背負って生きているんです」と熱い思いを吐露している。

 安達は、6歳の娘を持ちながら生活保護を受け、育児、仕事などの葛藤を抱える岩佐朋美を演じる。

 「シングルマザーだから、自分が子どもを食べさせていかなければならない。だから働きたいけど、子どもがいるから働けない。悪循環は理解できました」

 安達は朋美が抱える葛藤に共感。「自分の中に理想の母親像があるのにそうなれていない。子どもに対する申し訳なさや、かわいそうなことをしてしまっているという罪悪感があるんですよね」と言い、実体験と役柄を重ねて演じた。

 第4話では、主演の吉岡里帆演じる義経えみるの同期、七条(山田裕貴)が朋美に懸命の支援を試みるもそれが裏目に。音信不通となった朋美の異変に気づいたえみるは、七条に注意を促すも2人の意見がかみ合わず決裂。悩める七条に上司の京極(田中圭)が救いの言葉をかける展開だ。

 生活保護受給者と向き合う生活課が舞台の同ドラマ。安達は、このドラマについて「社会的弱者に焦点を当てていますが、実際に知らない話ではないし、身近にあることだと思いました。人に寄り添っていける作品なので、どの立場の人でも、感動や反省がいろいろ感じられる」とコメントした。