元AKB48の女優渡辺麻友(24)が主演のフジテレビ系、オトナの土ドラ「いつかこの雨がやむ日まで」(土曜午後11時40分)の10月29日放送の最終回の視聴率が2・3%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)だったことが1日、分かった。前週より0・9ポイント、アップした。

視聴率は初回から2・9、2・5、2・4、1・9、3・2、2・3、1・4%だった。

渡辺が演じた主人公・北園ひかりは15年前、11歳の時に兄の国彦(桐山漣)が恋人のミュージカル女優・矢吹麻美(三倉茉奈)を殺して殺人犯になったことから人生が一変した。故郷を去りキャバクラに勤めながら、ミュージカル女優になることを夢見ていた。国彦の出所が決まり、ひかりは別れを告げるために刑務所の外で待ち受けた。そこで国彦は「俺は殺していない」と衝撃の告白。新たな事件が起こるラブサスペンス。

主演の渡辺は「重たいテーマと役柄なので、ここまで気持ちを追い詰められたのは初めてです。正直、しんどいときもありました。だからこそ、こうしてひかりを演じられたのかな、と思います。いまの私にできる精いっぱいの表現で、自分としては、まだまだという反省点ばかり残っています。ひかりを演じて思うところ、心に響くところがたくさんあって、後半部分のひかりの心情も、その中のひとつで勉強になりました。いままで取り組んできたドラマとは違う感覚があったので、一歩前に進めた気はしています。きっとこれまでの作品では必要以上に力みすぎていたと思うんです。今回は精神的にもしんどい役だからこそ、いい意味で力を抜くことを意識しました。こういうことを考えられるようになったのも、演じることについて1歩前進できたかな、と思っています。ラストシーンのひかりの姿を見た、視聴者の皆さんが“生きる希望”を感じてくださったらうれしいです」と振り返った。

最終回で、昏睡(こんすい)状態だった国彦(桐山)が目を覚ます。母の由布子(斉藤由貴)から連絡を受けたひかり(渡辺)も兄を見舞うが、失うばかりの人生に自暴自棄になるひかり。やりきれない気持ちのまま病院を出たひかりに黒い影が近づいてくる。そのままひかりに体当たりする影。ひかりは、階段から突き落とされてしまった。

一方、和也(堀井新太)は沙耶(筧美和子)との結婚に向け、準備を進めていた。だが、妙な焦燥が和也を襲う。15年前の記憶を掘り返そうとする和也。あの時、現場にいたのは自分と国彦、そしてもうひとりの人物がいた。

そして、麻美の姉の千尋(星野)は訪ねてきた刑事の剛田(木村祐一)から、麻美(三倉)が殺された当時のことを聞かれていた。「私が麻美を殺したとでも?」と答える千尋。15年間に渡るすべての謎の真相がついに明らかになった。