女優安藤サクラ(32)がヒロインを務めるNHK連続テレビ小説「まんぷく」(午前8時)の23日に放送された第20話の平均視聴率が21・5%(関東地区)だったことが24日、ビデオリサーチの調べで分かった。初回視聴率は23・8%を記録していた。

同ドラマは、インスタントラーメンを開発した日清食品創業者の安藤百福(ももふく)仁子(まさこ)夫妻をモデルに、戦前から高度経済成長時代の大阪で懸命に生き抜く夫婦の苦労と成功の「敗者復活の物語」が描かれる。

脚本は大河ドラマ「龍馬伝」や、ヒットドラマの「HERO」「ガリレオ」などを手がけた福田靖氏(55)、チーフ・プロデューサーは、福田氏と「龍馬伝」でもともに仕事をした真鍋斎氏(50)が担当する。

また全編ナレーションを女優芦田愛菜(14)が務め、DREAMS COME TRUEが朝ドラで初めて2度目(1992年放送の「ひらり」の「晴れたらいいね」以来で26年ぶり)の主題歌を担当する。

あらすじは、昭和19年夏になり、日本の戦況は悪くなり、いち早く今井克子(松下奈緒)は4人の子供を連れて夫の忠彦(要潤)の田舎に疎開した。一方、福子(安藤サクラ)と萬平(長谷川博己)は鈴(松坂慶子)に疎開を提案するが、鈴は「日本は負けません。家を守らないと」の一点張りで聞き入れなかった。それよりも福子らの子供がいつできるのかを心配した。秋になり、萬平は仕事場で東京の空襲の知らせを聞いた。福子の親友の鹿野敏子(松井玲奈)と池上ハナ(呉城久美)も疎開することに。年が明け、空襲の日々が続くある日、大阪から少し離れた天王寺が爆撃機の空襲に遭い焼き尽くされてしまった。すると今度は大阪上空にB29爆撃機が現れた。しかしその爆撃機が落としたものは爆弾ではなく日本語で書かれた宣伝ビラで「戦争が終わるまで爆撃する」という脅しのビラだった。それを見た鈴は観念し、今井一家も疎開することになった。その3日後、大阪は大空襲を受けた、という内容だった。