野球評論家でオリックス、近鉄OBである佐野慈紀氏(50)が、元メジャーリーガーで近鉄時代のチームメートだった野茂英雄氏との借金問題について謝罪した。

「週刊文春」などの報道によると、佐野氏は2003年9月に野茂氏から3000万円を借りたものの、10年後の期限までに434万5000円しか返済しておらず、野茂氏から残金の支払いを求める訴訟を起こされたという。

佐野氏は26日更新のブログで「このたびは各紙に掲載されました私、佐野慈紀の個人的な問題で野茂英雄さんはもちろん、関係者の皆様にも多大なるご迷惑をお掛けしましたことを心より深くおわび申し上げます。特に元チームメートの野茂さんには困っているときに手を差し伸べて頂いたにも関わらず、私のだらしなさからこのような申し訳ない結果となってしまいましたことを、この場を借りて心よりおわび申し上げます」と謝罪した。

続けて「返済が滞っていることは頭にありながら自分自身を大きく見せたいが故に仕事につなげるためにと会食に参加をしたり、祝い事で外食をしたこともありました。家族に対しても何も言わずにでした。私のだらしなさや不誠実さだけでなく、仕事が欲しい、生活が厳しい、と言えないプロ野球選手だったという見えやプライドも大きな原因だったと思っております。現状を受け入れず不誠実な自分自身に心の底から今は恥じています」と反省。「今回の事で今まで携わらせて頂いた仕事からも、身を引くことになり、苦しさは更に増すこととなりました。今後、ご迷惑をお掛けした方々や家族のためにも、身を粉にして働いていく所存ですが、何分今まで野球しかやってきておりません。そんな私にどのような仕事が出来るかはわかりませんが、野球関係の仕事のみならず、どのような仕事にも真摯(しんし)に取り組ませて頂きます」とつづり、謝罪の言葉を繰り返した。