米女優アンバー・ハード(32)が、米グラマー誌1月号の表紙を飾り、昨年1月に離婚が成立した俳優ジョニー・デップからの家庭内暴力(DV)やハリウッド内における男女格差について語った。

ハードはデップの名前こそ出していないが、「女性がDVを公にするとそれが真実かどうか疑われたリ、敵意や恥を感じることになる。男性はその動機だけを語ればいいのに」と語り、男性よりも女性の立場が弱いことを吐露し、自身の告白が虚偽だと言われた過去を振り返った。また、ハリウッドで近年問題になっている賃金格差についても触れ、「私たち女性はヘアメークに時間がかかるから現場にいる時間が長いにも関わらず、ギャラは男性よりも少ない。本質的に欠陥のあるシステムの中で働いている」とコメントしている。ハードとデップは映画「ラム・ダイアリー」(11年)での共演をきっかけに2015年に結婚したが、わずか1年後にDVを受けたと主張してハードが離婚を申請。DVを否定するデップと泥沼離婚裁判の末に和解金700万ドルをデップが支払うことで合意して離婚が成立した。

そんなハードは、21日公開のスーパーヒーロー映画「アクアマン」でアトランティスの女王でアクアマンの妻を演じている。このほど英ロンドンで行われたプレミア上映会にヴァレンティノの緑のドレスに水泳帽といういでたちで出席してひときわ注目を集めていた。(ロサンゼルス=千歳香奈子)