昨年末で芸能活動を引退したプロデューサーの滝沢秀明氏(36)が演出を手がける舞台「滝沢歌舞伎 ZERO」(2月3日初日、京都・南座と東京・新橋演舞場で上演)の制作発表会見が8日、都内で行われた。滝沢氏はジャニーズJr.ユニットSnow Manらが出席した会見を見守り、プロデューサーデビュー作に期待を寄せた。

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「滝沢歌舞伎 ZERO」は、06年から続く滝沢氏の主演舞台「滝沢歌舞伎」シリーズの新作。昨年末引退した滝沢氏にとって、プロデューサーデビュー作となる。Snow Man岩本照(25)は「平成が終わるタイミングで、滝沢くんも第2の人生をスタートさせる時に、僕らが新しい体制で作品の歴史に1ページを刻めるのがうれしいです」と意欲を燃やした。

今作では、メインを務めるSnow Manを中心に、内容もリニューアル。オープニングには重さ計100キロ、300万枚の桜吹雪が使われ、後半にはSnow Manのユニット名にちなんで重さ合計500キロの雪を降らせるという。滝沢氏は「同じものは2度とできない。常に過去に負けたくないので」と攻めの姿勢を強調した。

滝沢氏と、12年から同シリーズに出演してきたSnow Manとは、信頼も厚い。深沢辰哉(26)は「滝沢くんは、すごく厳しいです。でも、愛があります」と明かす。稽古場では「鬼」になるという滝沢氏は、「今回大変だと思いますよ。やる気スイッチをどう入れるか、ですね。でも、彼らができるというのも分かっているので」と笑う。

滝沢氏は「ジャニーズは先輩が後輩を育てて、さらに後輩がその後輩を育てていく伝統がある。さらに次の世代にまで、この作品を引き継いでいってほしい」と後輩たちにエールを送った。若手のジャニーズJr.目黒蓮(21)は「高校生の時初めて滝沢君にお会いしてから教わってきたものを存分に発揮したい」と意気込む。岩本は「滝沢くんの力をお借りしながらも、僕たちが最高の和のエンターテインメントを届けたいです」と誓った。【横山慧】

○…滝沢氏はこの日、先月金色に染めた髪を黒に戻し、ネクタイを締めスーツ姿で登場。会見後に日刊スポーツなどの取材に応じた。引退にあたり、昨年まで3年連続で「滝沢歌舞伎」に出演したV6三宅健(39)はじめ、複数の関係者からスーツをプレゼントされたという。ジャニーズ事務所のジャニー喜多川社長(87)からは「演出家らしくなってきた」と評価された。