俳優斎藤工(37)が31日、東京・千代田区の衆院第1議員会館で行われた、主演映画「麻雀放浪記2020」(白石和彌監督、4月5日公開)の国会議員試写会に参加した。

阿佐田哲也氏の250万部を超えるベストセラー小説「麻雀放浪記」が原案。主人公の「坊や哲」が1945年から、新たな戦争が起こった後の2020年にタイムスリップ。東京オリンピック(五輪)・パラリンピックが中止になり、マイナンバーがチップになって人間の体に埋め込まれた管理社会に対し、マージャンを武器に戦いを挑むストーリー。

白石監督は「今まで撮った作品とは違った意味でスパイスの効いた、一番の辛口。辛口に慣れていない人はおなかを壊すかな…。アウトローの力を借りて社会風刺をしたかったんですが、やれるだけのことをやれるだけやったので大丈夫かな」と作品を説明。

白石監督から「一番心強いパートナーです」と紹介された斎藤は「すごいところに着地したな」と満足げに応じた。そして「社会風刺的な作品ですが、2020年の未来予想図はそんなにずれていないかなと思います。ご覧いただけて、ある意味、健康的な試写です」と続けた。そして、最後に「アナログの『坊や哲』が活躍します。ぼくの好きな映画はテレビで流せないものばかり。映画館でこそ見る価値がある。この映画はまさにそんな作品」とアピールした。