“はるかぜちゃん”こと女優で声優の春名風花(18)が、NGT48山口真帆の暴行被疑事件に関連し、子どもをアイドルにする親や周囲の大人に対する批判的な声に反論した。

ラッパーの呂布カルマは22日、ツイッターで「NGTの一連の事件で自分の娘をタレントだのアイドルだのにしようとする馬鹿な親が少しでも減るといいな」と発言。同じくラッパーのKダブシャインも、「自分の決断で動けない若者を名声で釣り、集団で雇って偶像として崇拝させる産業自体に欠陥がある上、それを盲目的に支えるファンが多いから、金儲け優先の連中がはびこる。『アイドルは結果として呼ばれるべきで、目指すものではない』と親と学校が教えてほしい」(原文まま)とツイートし、賛否を呼んだ。

春名はこうした意見に対し「18年お仕事しているけど子役時代から周囲の大人にとても良くしていただきましたし、まともな業界人はたくさんいます。全ての人がきちんとしているとは言いませんが、それはどの職種でも変わらないのでは。一般社会でも芸能界でも危ないところは危ないし、大丈夫なところは大丈夫です」と反論しつつ、「まぁでも動くお金が大きいぶん、悪い人はどこまでも悪に染まってゆくことが可能な業界であることは確か。確実な自衛策は無いけどここではみんなが個人事業主なので「来る仕事は全部受ける」みたいな契約をせず、1つ1つ吟味し、本当に信頼できる人とだけ仕事をするようにするしかないのかも知れません」との考えを示した。

25日には「今回の事件のせいでアイドルという職業のイメージが悪くなって、アイドルを目指す子どもたちがまた親から頭ごなしに反対されたりするのかなぁって思うと、何だかずっと悲しくて。スポーツをやりたい子も勉強が好きな子どもも、アイドルになりたい子も、子どもが親に夢を応援してもらえる世界にしたい」との思いをつづり、事件の解決を願った。

なお、春名はその後、Kダブシャインに対し「昨夜こちらのツイの『アイドルは結果として呼ばれるべきで、目指すものではないと親と学校が教えてほしい』を『アイドルは目指すものではないと親と学校が教えて欲しい』という意味に捉えてしまい、ご迷惑をおかけしました。改めて謝罪します。Kダブさんすみませんでした」とツイート。「カルマさんもKダブさんも、アイドル産業に良いように使われる女の子達の事を心配してのツイであることは、僕も承知しています。ただ、読んだ時にとても悲しくなってしまって。突然絡んでしまい、本当にすみませんでした。ごめんなさい」と謝罪した。また、Kダブシャインは春名に返信する形で「いいや、君はぜんぜん悪くないんだ。悪いのはこの構造から既得権益を際限なくうとする現代社会とそれを推し進めている日本の体制、そしてこれに向き合おうとしない人たちなんだから。そんなぼんやりした大人ばかりで謝るのは、本当はこっちの方なんだよ こんな世の中しか提供できず申し訳ないです」と、先のツイートの真意を説明した。