香取慎吾(42)が主演映画「凪待ち」(28日公開)に出演し、俳優として次のステージにステップアップを果たしたようだ。香取は同映画で、これまで明るく正義感の強いイメージを打ち破り、ギャンブル依存症で落ちぶれた男に挑戦。血だらけでボコボコにされるシーンもある。

香取はこれまでフジテレビ系ドラマ「ドク」やNHK大河ドラマ「新選組!」など多くのドラマに出演しており俳優としての実力も実績も申し分ない。そんな香取が、白石監督についてコメントを求めると、俳優としての自分を「自信がない」としながらも「この監督さんの作品にもう1度出演させてほしいと心から思える監督さんに出会えたことに感謝です」とまで語った。

先日、宮城・塩釜市の水産仲卸市場で行われた完成報告試写会にサプライズ登場した時にも、「自分としては新しい道を歩み始めて1年半以上。そんな中で、初めての自分の映画として力んでしまう部分もあったのですが、今はそんな思いも全くなく、みなさんのお力で完成した。すばらしい監督に出会えた」と語り、「凪待ち」で俳優としての新しい手応えを感じているようだ。

事実、映画「凶悪」や「孤狼の血」など過激で社会に潜む闇をえぐった問題作を次々と世に放ち、日本映画界で最も勢いがあるともいわれる白石監督率いる“白石組”入りを、事あるごとに直訴している。そんな逆オファーに白石監督もまんざらでもなさそうだ。まずは「凪待ち」の公開からだが、今後、香取が白石組でどんな役者になっていくのか楽しみだ。