「銀河鉄道999」「宇宙海賊キャプテンハーロック」などで知られる、漫画家の松本零士氏(本名・晟あきら=81)が15日、渡航先のイタリア・トリノで倒れ、病院に搬送されたとイタリアメディアが報じた。脳卒中で重体だという。

松本さんは、「宇宙海賊キャプテンハーロック」のアニメ放送40周年を記念し、トリノで開催されるイベントのため14日に現地に入り、幾つかのイベントに出席。イタリア紙「ラ・レプブリカ」や地元紙「トリノ・トゥデイ」電子版によると、松本氏は市内のマッシモ映画館で行われた「銀河鉄道999」の上映会に登壇し、市民とのティーチインなどを行う予定だったが、映画館に到着した数分後に体調を崩し、ホテルに戻った後、容体が悪化し、救急車で市内のモリネット病院に救急搬送されたという。「トリノ・トゥデイ」電子版は「すぐにCTスキャンを受けたが、非常に深刻な状態」と報じた。

松本氏の「宇宙海賊キャプテンハーロック」は欧州、特にイタリアとフランスで絶大な人気を誇り、トリノの今回のイベントでは、映画祭「エレガンスと強さ・松本零士の作品の女性」と題した行事が行われていた。