TBS系ドラマ「半沢直樹」(19日スタート、日曜午後9時)の制作発表会見が12日、配信で行われ、主演の堺雅人(46)、上戸彩(34)、香川照之(54)らが出席した。

13年に放送され、主人公の半沢直樹が銀行内の不正の数々を暴いて人気を得たシリーズの続編。子会社への出向を命じられる衝撃のラストで幕を閉じた前作に続き、出向先の営業企画部長・半沢に巻き起こる事件が描かれる。4月スタートの予定だったが、新型コロナウイルスの影響で約3カ月、放送開始が遅れた。

堺は作品を生き物に例え、「まだ死んでなかったんだ、まだ脈はあるんだっていう。それも力強く心臓が動いているんだっていうのを今日、確信しました。みんなで作っているものなので生き物としてようやく動きだした感じがします」。妻役の上戸も「続編があのまま続いているかのように、あの頃を思い出した。半沢家も変わらないでこのままいけたら」と願った。

半沢の宿敵・大和田暁役を演じる香川は会見に出席した、いとこの市川猿之助(44)から「香川さんに手取り足取り教えてもらった」と明かされると「前回ぼくは土下座を食らっている。うちのいとこまで土下座をくらうわけにはいかない。一族をかけた戦い」。堺は「重たいものと戦っている感じはしていた」と笑いながら、「安全に気をつけながら撮影をしておりますが、ぶつかる力を弱めるという選択肢はありません」。平成のドラマで最高の42・2%をたたき出した続編に対するファンの期待に“倍返し”をする自信を見せた。

◆直木賞作家池井戸潤氏の小説「オレたちバブル入行組」「オレたち花のバブル組」が原作。13年7~9月放送され、平成のドラマで視聴率1位(最終回42・2%=ビデオリサーチ調べ・関東地区)を記録した。ドラマ内の半沢直樹の名言「倍返し」が同年の流行語大賞にも選出されるなど、社会現象になった。今作は同氏の小説「ロスジェネの逆襲」「銀翼のイカロス」の映像化となる。