女優松坂慶子(68)と俳優山本耕史(44)が、3月6日放送のフジテレビ系スペシャルドラマ「土曜プレミアム『死との約束』」(午後9時)に出演する。

「脚本・三谷幸喜×原作・アガサ・クリスティ×主演・野村萬斎」のコラボレーション。15年「オリエント急行殺人事件」、18年「黒井戸殺し」に続くシリーズ第3弾。「死との約束」は1938年に発表された長編小説で「死海殺人事件」のタイトルで88年に映画化もされているが、日本での映像化は初めて。

野村萬斎演じる主人公の名探偵・勝呂武尊が、資産家の本堂家にまつわる事件の謎を解いていく。松坂が演じるのは、夫の残した財産を継いで本堂家を束ねる独裁者の女性当主・本堂夫人。山本は長男の礼一郎を演じる。本堂家が家族旅行で訪れた熊野で本堂夫人が遺体で発見されたことから事件が始まる。

松坂は「アガサ・クリスティの作品は大好きですし、三谷さんはあこがれの方でしたので、お話をいただいた時はとてもうれしくて、やったーという感じでした。本堂夫人は、家族にひどいことを言う人ではあるんですけれど、一方でクスッと笑えちゃう一面もあって。そこが三谷さんの脚本が面白くて、すてきなところだと思います。(主役の)野村萬斎さんはとてもジェントルマンな方で、いらっしゃると現場の空気がとても引きしまります。このドラマはロケ場所やセットも含めてスケールの大きなお話ですし、素晴らしい役者さんが集結していますのでぜひ、視聴者の方もこの世界に入っていただいて、大いに楽しんでいただけたらと思います」。

山本は「お話をいただいた時は、ちょうど三谷さんの舞台をやっている最中だったと思います。“続けてまた三谷さんの作品をできる”っていう安心感もありましたし、あのシリーズの世界観に入れるんだと率直にうれしかったです。このドラマは、面白いボタンの掛け違いがあって、三谷さんがすごく得意とする分野の脚本。僕たちも撮影していても、時々『ん?』と考えながら演じたくらいです。視聴者の方には、その空気感や、緊張感を楽しんでいただきたいです」と話している。

他にシルビア・グラブ、市原隼人、堀田真由、原菜乃華が出演する。