元DREAMフェザー級王座の高谷裕之氏(43)が代表取締役CEOを務める「LDH martial arts」が、格闘家になる夢を追う若者を応援する「格闘家育成プロジェクト」を本格始動させることが2日、分かった。

これまで小学生のフットサル大会「EXILE CUP」や、小中学生のダンス大会「DANCE CUP」などを開催してきたLDHが、新たに未来の格闘家を応援する。EXILE HIRO(51)が発起人で、高谷氏と同社の取締役も務める岡見勇信(39)が中心となって、原石の発掘や指導を行い、世界で戦える格闘家の育成を目指す。すでに昨年11月からオーディションも行っている。

「LDH martial arts」は17年に設立。これまでジム経営やトレーニング事業などを行ってきたが、今後はLDH所属アーティストのプロジェクト参画や、イベントの開催なども予定。育成とともに、第一線を退いた格闘家が指導者やイベントプロデュースなど、新たなステージに挑戦できる環境も開拓していくという。

HIROは「見ている方に夢や感動、熱狂や興奮を与えるという点では、格闘技もエンターテインメントも通ずるものがあると感じています」といい、「世界に羽ばたいていけるようなスター選手を発掘・育成すると同時に、格闘家の皆さんの夢やセカンドキャリア、格闘技界の未来に貢献できたらうれしい」とコメントしている。

◆高谷裕之(たかや・ひろゆき)1977年(昭52)6月10日、千葉県生まれ。23歳で格闘結社田中塾に入門。03年2月に修斗でプロデビュー後、「HERO's」などに参戦。10年末には「DREAM」フェザー級王座を獲得。昨年、現役引退。「LDH martial arts」では代表取締役CEOを務める。

◆岡見勇信(おかみ・ゆうしん)1981年(昭56)7月21日、神奈川県生まれ。柔道部に在籍した藤沢翔陵高を卒業後、01年に和術慧舟会に入門し、翌02年にプロデビュー。06年8月から「UFC」に参戦し、日本人初の4連勝を飾る。19年2月から格闘技団体「ONEチャンピオンシップ」に参戦。187センチ。