上方演芸界の頂点、漫才師たちの功績をたたえる「第56回上方漫才大賞」は4月10日、カンテレ、ラジオ大阪で午後3時(関西ローカル)で放送される。カンテレは25日、奨励賞候補5組、新人賞候補7組を発表。両賞は当日の審査を経て決まる。大賞も同日の生放送で発表される。

奨励賞ノミネートはアインシュタイン、祇園、プラス・マイナス、ミキ、見取り図。新人賞ノミネートはエンペラー、風穴あけるズ、カベポスター、からし蓮根、コウテイ、ネイビーズアフロ、ラニーノーズ。

上方漫才大賞は66年にスタート。上方漫才を育て、顕彰する目的で始まり、漫才系の賞関係では最も古い歴史を持ち、今年が56回目。これまで初回のかしまし娘から始まり、夢路いとし・喜味こいし、西川きよし・横山やすし、ダウンタウンらが大賞を受賞してきた。奨励賞はその次点。

同賞ノミネートのアインシュタイン河井ゆずるは「(過去にもノミネートされたが受賞できず)毎回帰り道はすっごいつらいので今回こそはとりたい」と、熱い思い。相方の稲田直樹は「実家の仏壇の横に並べてあるトロフィーを増やしたいなぁと思っていた」と“らしい”意気込みを語った。

祇園の木崎太郎は「新人賞をいただいてから3年。つねに頭の中には賞がありました。当日はおそらく“ドキドきざき”で、“きざ緊張”するかと思いますが、必ず奨励賞をいただ“きざき”したい」。プラス・マイナス岩橋良昌は「もう出られる漫才の賞レースがなかったので久しぶりにドキドキワクワクしています」とコメントした。

「漫画トリオ」でも活躍した上岡龍太郎さんを叔父に持つミキの昴生からは「上方漫才を継承したい、その気持ちで漫才やっています。奨励賞をいただいてすぐに西川きよし師匠からお祝いのお電話をいただけることがもう目に浮かんでおります。いただきます」と早くも受賞宣言が飛び出した。

また、見取り図盛山晋太郎も、ノミネートを受け「のどから手がでるほど欲しい賞ですので、可能なら3年ローンで奨励賞を買い取らせてもらいたいです」と賞へかける思いを吐露した。