NHK大阪拠点放送局は13日、恒例の局長会見を新型コロナウイルス感染拡大のため休止し、書面で、14日に最終回を迎える連続テレビ小説「おちょやん」について、総括を出した。

角英夫局長は、コロナ禍に揺れた放送の完走も間近となり「スタッフ、出演者が一丸となって撮影をまっとうしてくれたことに感謝申し上げます」とコメントした。

14日放送の最終回では、杉咲花演じるヒロインの竹井千代が、再び道頓堀の舞台に立つ日を迎える。客席には春子(毎田暖乃)や、岡福うどんのシズ(篠原涼子)ら“家族”から、長澤(生瀬勝久)や当郎(塚地武雅)らラジオドラマの出演者やスタッフまで、駆けつけていた。

そこへ、千代と成田凌ふんする一平が登場。コロナ禍で通常より遅れて、昨年11月30日にスタートした番組がフィナーレに入る。

今作は一昨年10月30日にヒロイン発表を行い、昨年4月2日にクランクイン。ところが直後に緊急事態宣言が発令され、収録は休止となった。まだ子役らの収録のみで、ヒロイン杉咲らメインキャストの収録開始は通常より2カ月以上も遅れ、同6月24日に収録再開。例年なら放送が終了している今年4月14日にクランクアップを迎えた。

角局長は「新型コロナウイルスの影響で収録も長期にわたり、大変なストレスだったと思いますが、主演の杉咲花さんを中心にスタッフ、出演者が一丸となって撮影を全うしてくれたことに感謝申し上げます」。

脚本の緻密さ、個性的な出演者の技量から、視聴者からの意見も多数寄せられたといい「これぞ泣き笑い-といった好意的な意見が多数寄せられ、制作現場の励みになっていました」とも語った。

また、大阪拠点放送局コンテンツセンターの桜井壮一チーフ・プロデューサーも「いよいよあす千秋楽を迎えます」と感慨深げにコメント。「千代と一平の集大成といえる『お家はんと直どん』の舞台は無事成功するのか。そして、これまでさまざまな困難に向きあい、乗り越えてきた千代が行き着く場所はどのようなものなのか。千代がつかんだ、家族、幸せ、覚悟、希望を丸ごと見届けていただけるとうれしいです」と、最終回に向けてのコメントを寄せた。